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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309402475
感想・レビュー・書評
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ローマ王国から中国まで、東西の「美食(つまりは奇食)」でうならせた有名人にまつわる話である表題作を最初1/3にふくむエッセイ集。ほとんどの作品は、エッセイというよりも歴史や故事というところだが、本人がエッセイと書いているので。
また、表題部分以外では、美術史にまつわるエッセイをメインとして、短い文章がたくさんまとめられている。
澁澤龍彦の博学系エッセイの例に漏れず、たくさんの歴史上の有名人や逸話が出てくるのだが、本書には、それらの固有名詞がやたらと多く、短い文だから仕方がないにしても「○○については説明の必要はないだろう」と捨てられてしまっているところが、読んでいて辛い。
また、後半は書籍の解説、紹介文、パンフレット等への寄稿のような物が多く、記憶に残らないようなものも多い。
それでも、個人の変わった逸話や、その話の裏話などは非常に面白いので、前半は読む価値あるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示