綺羅星波止場 (河出文庫 な 7-13 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1995年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309404523
感想・レビュー・書評
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幻想的で曖昧な世界観
きらきらして綺麗だった
やっぱり長野さんの作品は素敵
雨の午后三時 黄金の釦 このふたつがお気に入り
綺麗な宝石だけで構成されたかのような文章
灯影と垂氷のなかよし感大好き
これからもずっとなかよくしててほしい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。短編集。
「綺羅星波止場」「レダの卵」「月夜の散歩」「銀色と黒蜜糖」が特に好きでした。
表題作は、三日月パン(パンの字が出せない…)が美味しそうなのと、熱くないほのをを立ち上らせる碧い石がなんなのか気になりました。素敵。
「レダの卵」は、大人の女性二人組が主役というのが珍しかったです。酒店とか的士、香港…?と思いました。
「月夜の散歩」は詩のようでした。
「銀色と黒蜜糖」はふたりがとても冷酷で良いです。影を壊した銀色が、月彦を柘榴石にしてその紅玉の粉末を飲んで元に戻るために、黒蜜糖と共に月彦を夢の中でつけ狙うのですが、月彦が彼らに囚われているのか、それとも銀色と黒蜜糖が月彦の夢に囚われているのか…翻弄されました。「野ばら」や「夏至祭」より原始的らしいです…初めはこんなお話だったのか。。 -
再読
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耳猫風信社、野ばらの基なる話などの短編集。
「雨の午后三時」が印象的。 -
長野まゆみの初期が詰まったきらきら。
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再・・・読。綺麗な短編と「野ばら」に似た「銀色と黒蜜糖」の入った一冊。ssを読んで、またその話がベースになっている(と思われる)別の作品を読み直したくなって、ただ今ループ状態…。
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独特世界観で繰り広げられる少年達の小さな冒険物語。
これに出てくる三日月パンやジュレなどの食べ物もそそられます。 -
ものすごくスペースをあけた文字列は独特の雰囲気をかもしだすけれど読みづらい。
話っていうよりも雰囲気を読むタイプの本。 -
実に個人的なことなのだけれども、長野まゆみ作品読みすぎてさすがにちょっと食傷気味かも。飽きてきた。好きなことは好きなんですけどね。
「銀色と黒蜜糖」は前にも読んだ気がするなあと思っていたら、そっかー野ばらか。
相変わらず食べ物や小物類の描写が素敵です。食べたい&欲しい。