親指Pの修業時代 上 (河出文庫 ま 1-4 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 154
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404554

感想・レビュー・書評

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  • 第33回女流文学賞

  • (上巻のみ登録)
    誰かに面と向かっておすすめする勇気はありませんが、面白かったことは間違いないです。
    やんわり言えば、性をめぐる修行の旅…といったところ。生々しく感じる部分も多かったけれど
    相手と同じ温度を共有できない戸惑い、矛盾と葛藤、そんな精神的な部分に共感を覚えました。
    ラストは都合が良すぎる気もするけど、この内容で悲惨なオチなら目も当てられないですよ。
    読了後には『フラワー・ショー』のメンバーに親愛の情すらわいてきた。彼等に幸あれ!

  • 「右足の親指がペニスになっていた。」衝撃的な話。ただの衝撃ではなく、そのことによって今まで主人公が気づいていなかった人の感情の機微や、性の問題に向き合い話が膨らんでいく。非常に面白い。下巻も楽しみ。

  • 古本屋で初版の文庫を見つけたので購入 運が良かった しかしブクログよ、なぜ文庫版上巻だけNO IMAGEなの・・・? 果たして面白いです 日常的な違和感とか一瞬の感覚が怖いくらい言葉にしてある 新装版より前のやつのがなんかいいよね 派手で

  •  第三十三回女流文学賞受賞。
     エロでグロであるその行為や心情を格調高く書くとこうなる。目線がやさしい。真に迫るものがないともいえる。お奨めの理由は尋常ではない状態をなんともきれいにさらさらと読み進められるところ。

     見世物一座に同行することで、一実の身に起きた出来事にどんな変化があるのだろう。下巻ではなにやら不思議な団体(宗教?)の前で興行が行われるが、普段とは違う場の空気は異様なのだった。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。

  • とってもユニークな設定。ちょっと変わった気分になります。

  • 最も分かりやすく松浦さんの考えが示されている啓蒙小説。
    それだけに密度が低い。

  • 女として、男の気持ちになれる???不思議な話です。

  • 主人公が朝、目覚めると、足の親指がP(=男性器)になっていた、というびっくり仰天な設定ではじまるお話。

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著者プロフィール

1958年生まれ。78年「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞しデビュー。著書に『親指Pの修業時代』(女流文学賞)、『犬身』(読売文学賞)、『奇貨』『最愛の子ども』(泉鏡花文学賞)など。

「2022年 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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