マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫 な 21-1 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309406183
作品紹介・あらすじ
「これを読んだらもう死んでもいい」(清水アリカ氏)とまで言われ、10代・20代の圧倒的支持をうけつつ、文学的にも異例の評価をえた中原昌也、衝撃の第一作品集。一度読んだらやめられない、二十一世紀のための文学。
感想・レビュー・書評
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コメント不可。
天才?奇才?狂人?馬鹿?普通の尺度からでは測れない中原氏 。
これを読んだら死んでもいいって人から、受賞の推薦に真っ二つに分かれる審査員。
アマゾンでもまったく評価が分かれてるw
個人的には、結構好きです。
・当然、児童に死刑宣告をする教師
・客寄せのために「ビックポルノ」という店名を付けるゴルフショップ
・深夜に突然その店に侵入する男(自称・ビジネスの神様)
・たったの三行で受験決意から大学合格までを描写
・Jリーグファン3000人を爆弾ボールで爆殺するスポーツ用品店店主
読んでいると、自分がどこにいるか、果たして現実世界に存在しているかわからん感覚に襲われた。
決してオススメしませんがw 暇があったらどうぞー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕の毎朝見る夢の詰め合わせ
反社会的な感情と、性欲と、幸福 -
革命的な小説ではないかなと思う。現代文学の奇才中原昌也の短編集だ。一つ一つの短編が暴力的なほど短く、内容も支離滅裂だ。だけれども、この本がもつブラックユーモアの魅力が原因か、何度でも読み返したくなる。
カットアップのように前衛的な手法を用いているように思える。それぞれの短編は、ヌーヴォーロマンの小説のように、イメージが繋がっていくことで進行する。だから、全体のあらすじから見ると支離滅裂だが、イメージが連鎖する流れを読んでいくのは楽しい。つとむというキャラが誕生しているが、短編間も繋がりがあるのかどうかよく分からない。 -
2017.03.15-16
ショートショート。 どうしても言葉が頭に入ってこない。色も音も温度も感じない。ただ「臭い」はどの篇にも出てくるからか、異臭がする。 -
一部はたがいに関連のある12編の短編で構成されている作品です。
「解説」でも指摘されていますが、シュルレアリスムの自動筆記やカットアップ&リミックスといった手法に還元されることのない、アヴァンギャルドな作品です。
著者に才能がないとは決して思いませんが、体制的なものに対する反逆を息せき切って提示していることが、作品の魅力を損ねてしまっているように感じました。三浦俊彦や吉村萬壱ほどのラディカリズムは見られないのではないかと思います。 -
再読したら割と面白かったですねぇ…特にラスト2作品かな? 意味不明ながらもなんというか、著者の孤独感みたいなものが透けて見えるような気がして…感動したのでした。( ノД`)シクシク…
ヽ(・ω・)/ズコー
本当にまあ…小説と言えるのかどうかも不明な当作品ですけれども、解説者は絶賛していましたねぇ…僕の同僚はチンプンカンプンで中途で投げ出したそうです…。
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなわけでハマる人はハマる! 本だというのは間違いなさそうです…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
報復絶倒。
言葉のセンスが図抜けていて恐ろしいくらい。
どこか失語症的な妙なリズムの文体が、時に気持ち悪く時に心地よい。 -
タイトル含めて殺伐とした語感が読んでいて面白いところではあるけど、パッと提示されて意味も分からないまま終わってしまうお話たちにもやもや。これはこういうものだとは分かっていても、これがアリなのか!と思ってしまう。
短編が次から次へと虐殺されていくのを目の当たりにしたような印象で、なんとも言いがたい読後感。 -
高校生の時に読みました。なぜか第一話を読んでて通学の地下鉄の中で吹き出しました。
一気に読めてニヤニヤ笑える意味不明な一冊でした。 -
正直、楽しみ方がよくわからない。
でも中原さんの他の本も読んでみたい。