新世界 4th (河出文庫 な 7-30)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 232
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407982

作品紹介・あらすじ

もう二度とこの躰を、医療局(オス)に使わせたりしない――マザーワートの支配を目論む“その女”とは誰か? シュイの身代わりとなったジャウの運命は? 最後の闘いがはじまる。文庫オリジナル巻末付録付。

感想・レビュー・書評

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  • 誰がHALASSで誰がラシートで、誰が誰の子どもで…?とかそろそろ解らなくなってきたけれど謎めく世界観が良いです。
    消えてしまいたいシュイと、ジャウが…ジャウが居なくなるっぽいのが悲しい。

    ラストの独白は毎回、誰なんだろう。
    「いつからこうしているのか……思いだせない」

  • この世界を終わらせたい。

  • 陳腐な表現だが謎が謎を呼ぶ、という感じで頭がこれでもかと混乱した。高校生のときに読んだ際は何を感じたのかまったく覚えていないが、きっと同じように混乱したのであろう。けれど何もかもをつじつまを合わせて読もうとするから疲れるだけで、そこにあるものをそのまま吸収してじぶんの物語に変換してしまえば、こんなに好きなように読める作品もない。喪失感にくるまれていくシュイが切ないが、ここにきてそのその寂寥感に捕らわれるわけにはいかなくなった。エヴァとジャウの意味深なセリフに、ソレンセンという男。さあ、終焉を描く5thへ。

  •  
    ◆◇◆outline◆◇◆
    「ミンクが覚醒すれば、イオは消滅します…あなたはそれで平気なんですか」
    ―美貌の亜人ジャウが、シュイに近づく時、最も危険な人物の影もまた忍び寄っていた。
    超人気巨篇シリーズ、ついにクライマックス突入!
    最後の闘いが今、始まる…

    1997年の3巻以降読むのをやめてしまってましたが
    文庫版が出ていたので再度挑戦(^o^)/
    2巻3巻と表紙がどうこう言ってましたが4巻もかなりアレですね…(すみません;)

  • かなり核心に迫ってきているのに、それぞれがそれぞれの思惑によって勝手に行動しているようで、一筋縄ではいかない。誰がどの種族であるか、本人さえも記憶が無かったり、あっても偽造された記憶であったりして、複雑極まりない。シュイはいっそう孤独を深める。なんて哀しい物語なのだ。

  • もはや、ソレンセンのために読んでいる。
    この人の書く女の人はなぜこんなに嫌なタイプばかりなのか・・・。

  • ジャウ……!


    新世界では一番ジャウが好きでした。



    「……終わりにしたいと……希むのは、……何もあなたばかりでは……ありま……せん、」



    08'9'3

  • ぎゃぁぁぁ。ジャウが大変。しかし、彼が何を考えてるのか分からない…。まぁ、それを言ったら、どのキャラもだけど。

  • 登場人物皆が愛おしくなってきます。

  • これは長野先生の他の作品を読んで、慣れた人が読むのが好ましいと思われる。
    例のごとく隠語のような感じや遠い言い回しなどが多く、推察力というか想像力が乏しいとよくわからない表現も多々。

    全5巻なので、愛がないとやめてしまう可能性もあり。

    作品としては「千年王子」に雰囲気が似ている。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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