- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309413440
感想・レビュー・書評
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日本語と向き合った人。
国語学者の自伝。小さい頃から学生時代の勉強の様子、辞書の編纂、日本語の起源を探す旅路。どれもが真摯で、前向きな努力にあふれている。自分の生まれ育ったところに愛情と誇りがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本を日本語から解き明かそうとした大野晋氏の自伝。
自伝でありながら、テキストを読んでいるような気持ちになるのは、大野氏が日本語の歴史に関わり続けたからだと思う。実際、結実したものは多く、頭が上がらない。
「なさればならぬ」という彼の命題、その結実を垣間見れます。感動した。
ひとつだけ、強く思うことがある。
彼は人生をまるまる国語学に投じた。現代日本語に欠かせない人であった。受け入れがたい説を持ち上げたのかもしれない。
それを汚い言葉で記事にするようなメディア、それを喜んで読む読者。まったくもって、残念に思います。 -
日本語について何か本を読もうとすると、この人の本は、一度は読むことになると思う。
その人の自叙伝的内容の本書は、日本語に限らず、学問に対する心構えを学ぶのにもとても良い。 -
あぁ...
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『広辞苑』基礎語千語の執筆、戦後の国字改革批判、そして孤軍奮闘した日本語タミル語同系論研究……「日本とは何か」その答えを求め、生涯を日本語の究明に賭けた稀代の国語学者の貴重な自伝的エッセイ。