史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414812

感想・レビュー・書評

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  • 【★5】

  • 東洋哲学入門。東洋哲学は、悟りを開いた偉人が思考の経緯を省略して結論を展開する。そのため、解釈は受け取り手に委ねられる。解釈が大衆に広がった受け取り手がまた悟りを開く…。インドで始まった阿彌陀佛が中国へと由来、定着してから日本へ、東へ伝わった東洋哲学の経緯や著者の解釈がわかりやすい。

  • 仏教の始まりから、各国でのメジャー哲人たちの現れによる変化や手法を順序だって解説してくれてわかりやすかった。
    著者のグラップラー刃牙へのリスペクトによるものか、最強の哲人/先人たちが思想を作り上げてきた様の描きかたもエンタメ性があり楽しく読めた。
    でも結局は、悟りを求めていたら悟れないし、悟っても毎日はそんな変わらないんだよ(著者が言いたいことを私がちゃんと理解できていない可能性たかい、、)という点が考え深かった

  • 私には西洋の哲学より、こちらの東洋の哲学の方が難しかった。理解しようとしているからかもしれない。ただ両方知れたことで、私の中の世界の和が広くなった気がした。

  • ものすごくおもしろかったです。読んでよかった。

    以前西洋編も読んだのですが、東洋編の方が段違いになじみやすく、スッと入ってくる感じがしました。
    自分も東洋の文化の中で生きる者なのだなあと実感。

    西洋の方は哲学と宗教が相容れないような関係値であったと記憶しているのですが、東洋では仏教というものが宗教であり東洋哲学そのものでもあるというのもおもしろかったです。

    いろいろと感じたことがたくさんありましたが、それを言葉にしようとするのは無意味ですね。

    なんにせよ、とてもおもしろいのでおすすめの一冊です。

  • 西洋哲学編は、ほんとに「階段状」というように、最初から最後に向かって理解の階段を登っていくような読書だった。

    つまり、普通の読書だった。

    対してこの東洋編。やっぱり、冒頭で著者が述べてることが全てで「ピラミッド型」であり本質的に「わからないもの」。

    その触れ込み通り、内容はずっと一貫していて、通奏低音は変わらない。そして思想の内容よりは「わからない」ことをどう越えようとしたか、その挑戦方法を知ることに意義を感じた。

    これを読んだあとで「わかった」「わからなかった」「わかりやすかった」「わかりづらかった」と言うのは少し無粋かもしれないなと思ったので、面白かった、にとどめておこうと思います。

  • 表紙のせいで読まず嫌いをしていたが、もっと早く読めばよかった…と思うくらいいい本だった。
    まずはこれを読んでからもっと本格的な本を読むのが良いですね。

  • 哲学と宗教の境目が最早分からなくってしまったが、東洋哲学の大きな枠組みが理解出来た。
    ここからそれぞれについての沼に嵌りこんでいくかは分からないが。

  • めちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまった。1冊目の西洋哲学の方を読んでから読み始めたら、その始まりやアプローチのされ方がまるで真逆で面白かった。悟りとは何かをインド哲学でしっかり説明されたうえで、言葉では伝えられない「体験による理解」がいかに伝承されてきたかを、中国哲学、日本哲学という流れを通して理解できるようになっていた。それぞれの哲学がいかに必然的にそうなったかを歴史的な流れと分かり易い例えを多用しながら説明していて、物語に入り込みながら読み込むことができた。
    仏教でいう悟りの正体を知識として掴むことができた。不幸とは自分自身の思考が作り出しているものにすぎないので、無分別智の境地(悟り)を目指そう。すると自分というものはなくなり無為自然に至れる。自然と事を為せるようになる。

  • 東洋哲学の本はは初めて読んだ。
    難しいかなって思ったけど、読み進めていくと面白い!やはり寺や仏など身近なものだからなのかもしれない。
    東洋哲学は全て体験、経験、自分が初めて悟りをして完成する。
    言葉では言い表せない。
    西洋哲学とは真逆だが、似たような内容を説いている部分もある。
    西洋哲学と東洋哲学、どちらも歴史に残す立派な学問。
    私も考えることをやめない人間でありたい。

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著者プロフィール

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『14歳からの哲学入門』などがある。

「2020年 『「最強!」のニーチェ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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