愛と苦悩の手紙: 君を思い、思うことあり (河出文庫 た 5-3)

著者 :
制作 : 亀井勝一郎 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 36
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309416915

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  • 編集者、井伏鱒二、今官一、田中英光、小山清、妻などへ宛てた戦中・戦後の手紙を101通収める。当時の連絡手段を思えば手紙の数は必然と多くなるものの、それでもやはり太宰治は筆マメな方だったのだなと読んで思いました。手紙の中には彼の創作の断片となる言葉が随所にあって、興味深く読みました。彼が入水した昭和23年になると妻・美知子へ宛てたハガキが目立つ。「無事のよし、安心。万事よろしくたのむ。」彼の死を知っているせいか、この言葉はまるで遺書のような、遺言めいた言葉に聞こえてしまう。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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