世界怪談名作集 下 新装版 (河出文庫 お 2-3)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 54
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462233

感想・レビュー・書評

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  • 上質なひと時を楽しんだ。岡本綺堂の訳はこの作品集をただの日本語訳以上のものに昇華させていると思う。
    一番良かったのはモーパッサンの「幽霊」。その後何十年も何も知る事ができない、というのは怖い。この語り手はきっと一生真実を手にする事はできないのだろう。
    それから文章に強く引かれたのは「鏡の中の美女」。作者のマクドナルドは幻想・児童文学の大家らしいので納得。

  • 取引先で待たされ過ぎなので以下略

    うん。良かったっすね。
    巻頭のドイル卿から始まり何となく名前知ってる作家から知らない作家まで諸々。結構ヴォリュームあるし、読みやすくてイイ。
    まぁ、あんまり怖くないし、ラヴクラフトのようなキモいのもないので、怪奇小説というかミステリというカテゴリですが。もっとどろっとした話でも良いかな…ツボが違うだけかしらん。
    お気に入りは「上床」かな。幽霊なのか未確認生物なのかただの怪奇現象(幽霊除く)分からないとこがまた、イイ。

  • 青空文庫にも有り。
    「牡丹灯記」非常に短いのに、雰囲気が伝わってくる。「幽霊の移転」がコメディ様で最後がいい。幽霊株の発想が面白い。

  • 2009/12/3購入

  • 下巻も届きました、読みました!元(改造社)は、昭和4年に刊行されたものとの由。下巻は、ドイル/北極星号の船長ホフマン/廃宅フランス/聖餐祭キップリング/幻の人力車クラウフォード/上床アンドレーフ/ラザルスモーパッサン/幽霊マクドナルド/鏡中の美女ストックトン/幽霊の移転瞿宗吉(瞿佑)/牡丹燈記以上を所収。あぁ堪能した!!ドイルやフランス、ホフマンやキプリングに、このような翻訳でまた会えるとは。そして、「怪談名作」の中に、ちゃんとモーパッサンが入っているとは。河出文庫下巻(1987年)の解説は、種村季弘。以下、解説から2箇所だけ引用して、感想に代える。曰く、1)当時の水準で、というより今この種のアンソロジーを編んでも、「怪談名作集」と銘打つからにはこれ以上の目次は望めない、とさえいえそうです。また曰く、2)つまりはハードな本格怪談の醍醐味を。モダン・ホラーのソフトと味わい分けるためにも、まずここらで本物の冷水を浴びておいてはいかがでしょうか。最後に、ウサギ曰く、時は夏なり、冷水を浴びるもまた心地よし。

  • 「北極星号の船長」ドイル / 「廃宅」 ホフマン /「聖餐祭」フランス / 「幻の人力車」キップリング / 「上床」クラウフォード/ 「ラザルス」アンドレーフ /「幽霊」モーパッサン /
    「鏡中の美女」マクドナルド /
    「幽霊の移転」ストックトン / 「牡丹燈記」瞿宗吉 の10編を収録。

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