郵便配達夫シュヴァルの理想宮 (河出文庫 お 8-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309474182

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション

  • 理想宮の詳細が図示してあることが良い

    シュヴァルの人生や残した芸術は崇高なものの、この本の文はつまらない

  • シュヴァルの理想宮という奇妙な建築物のことは知っていた。
    しかしそれを造り上げたシュバル自身のことは詳しく知らなかった。
    この本はシュヴァルの生い立ちから、当時の周りの反応などに迫っているようだ。
    そして、おそらく建築物に対する副読本として読むのがベターだと思われる。
    読むにつれ、実際に建築物を自分の眼で確かめて初めてシュヴァルの世界に近づくことが出来るのだと当たり前のように感じるのだ。
    そういった意味でこの本は副読本の域を出ない。

    ただ、僕の場合は「一つ事に従事するシュヴァル」がどんな人物だったか、という部分に興味があったので☆4つとした。

  • イタリアにわすれたので復刊してください

  • フランスに実在する、シュヴァルという人が作った石積みの建物についての本。

    郵便配達をしながら石を拾い、33年という長い時間をかけてこつこつと築き上げていったということに、感心させられる。個人的にはもっとすっきりした建物が好みだけど、実際に訪れてみたい、とちょっと思う。

  • シュヴァルさんのおすすめ。

  • 妄想力、ここに極まれり。

  • しがない郵便配達夫があしかけ30年以上かけて、配達途中に石を拾い、周りからは変人扱いされながら、ついには自分の理想の宮殿を完成させたという実話。完成した宮殿は都築 響一 著「珍日本紀行」にのっていてもおかしくないほど装飾過多で悪趣味ではあるが、継続は力なりという言葉を体現したシュバルの意志の強さを私は讃えたい。

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著者プロフィール

岡谷公二(おかや・こうじ) 1929年生。東京大学文学部美学美術史学科卒業。跡見学園女子大学名誉教授。著書に『ピエル・ロティの館』(作品社)、『貴族院書記官長柳田国男』、『柳田国男の青春』(筑摩書房)、『島の精神誌』(思索社)、『神の森 森の神』(東京書籍)、『島』(白水社)、『南海漂泊』(河出書房新社)、『殺された詩人』、『南の精神誌』(新潮社)、『絵画のなかの熱帯』『柳田国男の恋』(平凡社)、『南海漂蕩』(冨山房インターナショナル、和辻哲郎文化賞)、『原始の神社を求めて』『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書)訳書に、レリス、ドランジュ『黒人アフリカの美術』(新潮社)、レリス『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー)、ルーセル『アフリカの印象』、同『ロクス・ソルス』(平凡社ライブラリー)など多数。

「2016年 『島/南の精神誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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