ここまで解けた 縄文・弥生という時代 (KAWADE夢新書)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309504360

感想・レビュー・書評

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  • 2022/07/19
    縄文、弥生時代の最新の研究結果や研究成果から考えられる縄文時代の人々の生活や、弥生時代の人々の生活についてを盛り込んだ考察本のひとつで、一読すると縄文、弥生時代の概要から始まりそれぞれの時代における生活様式の変化として数々の遺跡の発掘結果けら考えられることがコンパクトにまとめられています。
    従来の説や教科書に一般的な形で掲載されている内容との差異をこの本を通して学ぶこともできます。
    日本各地で調査が進むいろいろな遺跡の新しい発掘の結果が盛り込まれているので、考察もかなり最新のものになっているのでは無いでしょうか。
    これまで学習してきた内容が実は違っていたのかもしれないということや、やっぱりその通りだったという裏付けに至るまで読んでいて分かりやすかったです。
    縄文、弥生をはじめとして、古代については発掘されたものから大部分が研究者による推測であり、そこからわかる当時の様子の再現性をどうやって高めていくのかが遺跡発掘の課題になると思うのですが、この本で沢山紹介されている遺跡はそうしたものを補強してくれるとても大事な遺跡ばかりです。
    実際に行けるようなら自分もいくつか訪れてみたいなと思いました。

  • 1章 人類はいかにして日本列島に進出したのか
    最古の人類とは
    北京原人発見の衝撃
    日本列島で発見された古い人骨

    2章 海を渡り、穀類を栽培…解明が進む縄文の生活
    「縄文土器」の発見
    貝塚と土器研究の最前線
    縄文集落研究の現状
    縄文人の食と漁労
    最近の縄文人種論

    3章 弥生の文化・技術から鮮明になった大陸との交流
    弥生文化の発見
    弥生人の生産技術と文化
    金属器研究の最前線
    弥生人の精神文化

    4章 邪馬台国を証明する弥生の遺跡はどれか
    考古学から見た邪馬台国の論点
    邪馬台国の所在地を示す遺跡
    金印の真贋論争

    5章 考古学の成果と未来への課題
    縄文の円形指向と弥生の方形指向
    阪神淡路大震災と埋蔵文化財調査
    戦後考古学の10大ニュース

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。44年間、私立東邦大学付属東邦中高校で教壇に立ち、現在は昭和女子大学国際文化研究所研究員。専門は日本考古学。日本考古学協会全国理事を歴任。

「2022年 『ここまで解けた 縄文・弥生という時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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