生き抜くための整体: カラダとココロのゆるめ方 (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社
3.10
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本棚登録 : 129
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616896

感想・レビュー・書評

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  • この手の図書では、頭痛に効く施術はこれこれ、便秘に効くのは、と言ったノウハウ的な解説に終始することが多いように思うのだが、著者はまず「整体とはなんぞや」をその分かりにくさ、危うさから説いている。
    そして、身体のバランスが常に動いていることを前提として、その切り替わりをスムーズに促すための深い呼吸を導くのが整体だという。なるほど。
    身体が変化するというのは諸行無常に通じるのだろう。

    第4章以降の「整体で読み替える生きるための技術」などは、中学生向けではなく大人にこそ腑に落ちる内容。読みやすいけれども、深い。
    同じ著者の本を続けて読んでみたくなりました。

  • 最近ヨガやピラティスをやっているので、呼吸や身体の微かな動きの説明は腑に落ちるけど、ここまで細かいだなんて。これを14歳に理解しろというのは無理なんじゃないのかな?14歳の自分に読ませてみたい。

    老成した子になりそうだけど、その一人一人に最適の道を見つけやすくなるかも。
    読んでおきたかったかもな。

    以下、良かった箇所を引用します。他にも良いところはたくさんあったけど、一部分。

    完璧よりも今ひとつの手応えがいい
     本当の集中では、むしろ手応えのない静かな感触があるのです。すごく切れる包丁が「載せただけですっと切れる」感覚。何かが最適なタイミングで最適に動くとき、滑らかで抵抗感がないのです。
     深い・・。

    よくいきる、とは。
    様々な問題に行き当たった時に一番大切なのは呼吸が深いことです。息を詰めないで息を吐ききること。吐く息と吸う息の間がゆったりと滑らかになっていること。それは、静かに「今、目の前」を見ている状態です。

    今、できることに思い切り集中して、思い切り休む。
    ぎゅっと縮んでふわーっとゆるむ。心の底から、腹の底から湧いてくる力で生きる。身体で考えて、身体が決断する。
    よく遊びよく眠ること。
    それを意識するだけで生きやすくなってきます。

  • 三葛館医学 492.79||KA

    整体と聞くと、みなさんはどのようなことを想像するでしょうか?病院やお医者さんとは違って、なんだか怪しげに感じる人もいるかもしれません。本書では、整体は“深く気持ちのいい呼吸ができる状態”にする。というところに主眼をおいていますので、難しい手技手法解説などはありません。心と身体の繋がりについての解説や、首や肩の緊張をゆるめる方法、そしてストレス社会への対処法なども紹介されています。
    厳しい社会の現実に晒され、それに身体が追いつくのに必死になっているときこそ、自らの心身について知り、体調を整えることが重要になってくるのかもしれません。
                                  (うめ)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82038

  • 大人へのなり方
    ①自分ができないこと、できることを分別して行くこと。
    ②達成感や評価に頼らずに、自分を肯定すること。できることを思い切りやること。
    ③自分中心に世界が回ってはいないことを受け容れること。

  • 今、がんばりすぎていませんか?
    学校、友人、将来のこと…悩みや楽しみで忙しい毎日、ほっと一息つきましょう!
    あなたにあった「深く気持ちいい呼吸」の仕方、あなたの日常習慣×整体の技術で探ることができちゃいます。
    今までがんばり過ぎていたかも、なんて、きっと毎日がもっと生きやすくなるはず!

  • すごいおもしろかったー!14歳の世渡り術シリーズはどれも読みやすいし楽しいしためになってすき!整体の話かとおもいきや、ツボとか呼吸の話から始まり、心理や人との距離の取り方とかまで書いてあって興味深かった!これは中学生におすすめしたいのはもちろん、人間関係に悩む大人にも読んでほしいな〜!

  • 今現在の感覚とマッチする部分があり、とても参考になりました。

  • 対症療法の病院の治療に比べて、体の個々の使いかたからくる痛みや故障。整体はそんな因果関係を探りながら解決を探る治療法。

  • お灸とかツボとか面白かった

  • 息浅くて苦しいのが今だなあ
    吐いても吐いても吸えない
    くるしいのう

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著者プロフィール

1950年川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。現在、身がまま整体 気響会主宰*。20歳台半ば、自身の腰痛をきっかけに〈整体〉に出会う。その後「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法の技術を作り上げ、「身も心もチョット楽になる方法」を提言している。著書に『整体からみる気と身体』『自分にやさしくする整体』(ちくま文庫)、『整体 楽になる技術』(ちくま新書)、『女と骨盤』(文藝春秋)などがある。
*「身がまま整体 気響会」の電話番号は非公開ですが、講座などの情報はTwitterの「身がまま整体 気響会 @migamama_bot」にてネット閲覧できます。

「2018年 『日々の整体 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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