- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309616957
感想・レビュー・書評
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戦争のリアルに向き合った8人へのインタビュー作品。著者の過去はさておき、中学生向けではあるが、大人が読んでも十分、戦争のリアルの一端に触れることはできるだろう。当時のISに脅える日々や、韓国の徴兵制問題などを思い出す...。まさに「知る」こと、「考える」ことを突き付けられる。格差社会との相互作用による問題の複雑化を垣間見れる。
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「世界情勢から取り残された多くの日本人。知らないということは、判断もつかなければ議論すらできない。集団的自衛権云々の前に、私たちは情報鎖国に住んでいるという自覚を持ち、もっと積極的に世界を知ろうとすべきなのだ。話はそこからだ。私たちは、議論する前提にすら、まだたっていない。」
ここまでインターネットが発達した時代に情報鎖国?と思う人も多いと思いますが、確かに同じニュースしか報道しないマスコミ、おすすめとして勝手に送りつけられてくるものしか見ない人々、とても偏った「情報社会」だと思います。
将来、2023年が戦前だった、などということにならないよう、子どもにも大人にも、読んで、考えてもらいたい本です。
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現在の日本での平和が奇跡に思えるほど、悲惨な戦争体験が語られている。
戦争の現場では何が起きているのかを知ることができた。
知ったからといって今すぐ何かができることではないが、知ることは大事なことだと思った。 -
戦争やだ。NO MORE WAR!!!
戦争に向けて日本政府が、学費高く奨学金で借金→若者の貧困者増加→お金が良い条件を持ち掛けて戦争へ行かせる、っていう貧困ビジネスやっとるのまじ胸糞、私たちが対象なんかT^T
前々から戦争に関して興味があったけえ、大学で戦争史学んでみたい
あと私にとって戦争は、少なくなってきた90歳代の方が亡くなって聞けなくなる前に記録に残そう!ってイメージだったけど本書は40代とかの方もいて今も戦争ってあるんだって悲しくなった、良いことなんかなにもないのに
色々考えさせられた -
戦争は貧困ビジネス、という言葉が印象に残った。搾取する側とされる側に分断されてしまうこの社会。
変えていきたい。 -
戦争について、各方面の人にインタビューしたものがまとまって載っている本。
太平洋戦争を体験した高齢者の他、元自衛隊員、徴兵のある韓国から亡命した人など多種な戦争に関わる人たちの言葉が載っている。
学校の図書館に入れてもらおうと思っている。
札幌市の図書館で借りた本。 -
2010年代は日本人にとってリアルだった戦争がリアルでなくなる時代に本格的に突入した時期と言え、だからこそ逆に戦争について学ぶ意義は年々高くなっている。本書では「知る事が大事」の主旨で、戦争体験者から紛争処理請負人まで、本当の戦争を知る様々な立場の人のインタビューで構成され、戦地の実態を伝えてくれている点に価値がある。無論個人の意見は自由だが、仮に戦力としての自衛隊派兵に賛成するとしても、それが何を意味し何が起こり得るか認識してる事が前提でなければ話にならない。貧困層の存在が戦争に不可欠となっている米国の話は現実的で、戦争のひとつの本質でもある。ただもっと重要な問題は、物事への無関心で、いくら危機のサインが発せられても関心が無ければ何も届かない。ちなみに読みやすい14歳シリーズの本書だが、少年兵の残虐行為の記述が含まれているところは、意図したものだったと思う。
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あかんものはあかん
ダメな者はダメ
と はっきりいえない
物騒な日本になってきた
たいがいのことは想像力さえあれば
なんてことを言われることもあるけれど
戦争だけは
それこそ想像を絶することがらなのである
戦争に巻き込まれたがゆえに
語ることの出来る
紛争に巻き込まれたがゆえに
話すことの出来る
若者への「語り」
が ここにある
徴兵になったときに
一番に声をかけられてしまう
若い人に伝えたい一冊です -
雨宮処凛が戦争を体験した様々な人にインタビュー。
太平洋戦争の体験やイラクに行った米軍兵士や日本人など、多彩な人達が語る戦争の本当の姿は衝撃的。イラクで日本人のPMCの人が亡くなってたのを初めて知った。
タイトルどおり、中学生でもスラスラ読める読みやすさ。
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読者は現在21歳だが、「14歳からの・・・」というタイトルの本は好んで読みます。
理由は分かりやすいからなのですが、この本もタイトル通り読みやすかったです。
文章を追っていくだけなら、だいたい五時間で読み終わりました。
この本は戦争について、特に日本の集団的自衛権が閣議決定された事実を踏まえて、戦争とは何かを論じているものだと考えます。
こういった本の中には作者の考えを理論的に説明するような本もあるのですが、この本は違います。
筆者が様々な側面から戦争に関わりを持った人をインタビューをしていく形で綴られています。
そして、それらの人々の実体験とその時に感じた感情を、筆者が過度の装飾せずに書かれています。
自分はこういった本の方が好きです。
この本は一見の価値があります。
さて、本の内容とは関わりがないのですが、自分はこの本を図書館で借りて読みました。
そうしたら、この本はこどもの本棚のスペースに置かれているのです。
周りの椅子では小学校低学年とおぼしき児童が熱心に読書している中で、本を探す自分。
少し恥ずかしかったです。
しかし、少し恥ずかしい(?)思いをしてでも読んでよかったと思います。
勘違いして欲しくないのは、この本は決して子供だけのものではない。
20代前半の今読むことが出来て、本当によかったと思います。