生き延びるための作文教室 (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 135
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616964

感想・レビュー・書評

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  • [墨田区図書館]

    久しぶりの14歳の世渡り術シリーズ。

    かなり面白かった。
    作文を上手になる方法、と誤解する人もいるかもしれないが、そうではないだろうことは分かっていたし、ただ、どういうことを教えようとしてくるのか、その方向性と着地点に興味をもって読んでいた。

    ・(試験のときは)個性はいらない「学校(設問者が求める)範囲内」での模範的なことを答えれば良い。

    ・接続詞や二項対立など、多少のテクニックがあるし、ストーリー型をプロット型にすることで、自分の意見を覗かせ、少し書き手の気持ちを伝えることができる。

    ・三行程度の筋道を持った核があれば、後はそれを太らせるだけ。
    どんなお題をもってきても、最初の核で「伝える論理」が明確になってれば、それに沿うエピソードつけるだけ。

  • 「良い子であること」「嘘をつくこと」が学校という壁の中では大事になるということはわかった。ハウツーとしては少ないように感じた

  • 作文教室というより哲学教室だった。
    自分のまわりのガラスの壁を考えてみる。
    作文の書き方として、もっともなるほど!と思ったのは読者を意識するということ。恥ずかしながら、考えてなかった。作文じゃないけど。
    自由の怖さは、よく思う。
    中学生よりは、高校生向きかも。

  • 学校や国語教育に対する著者独特の見方は確かに面白いんだけど、筆者の本を数冊読んでみるともう食傷気味で、「単にシニカルな見方をして新味をアピールする相対主義者」みたいにも思えてくる。
    だったら学校では何をどうすべきか提言すべきなんだよな。あるいは、「こうやっていい子しか評価しない学校だが、それが本来あるべき姿なんだ」などと価値判断を明確にすべき、だと思う。

    斜に構えて皮肉ばかり連ねてる態度は、ちょっと失礼すぎるんじゃないの、と感じる。

  • ちょっとひねくれているような……。学校の先生に気に入られるような文章の書き方。ホンネとタテマエ。

  • 中学生向けだが、高校生や素直な大学生も読んだほうがいい。

  • 2015/10/31図書館から借りた。
    楽しく読めた作文教室でした。

  • なんか、めっちゃいいこと言ってるような気がしてんけど、ちょっとつかみきれへんかった。むずかしかった。でも、少なくとも私はこれまでちょっと聞いてこなかったような新鮮な話が多かったので、この著者さんの本はまた読みたいと思う。

  • 作文とはウソを書くことである! 学校では教えられない、ふつうでない作文のすすめ。個性的である必要はない。個性的に「見える」方法を教えよう。いつまでみんなと同じこと書いてるの?

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著者プロフィール

1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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