発信力の育てかた:ジャーナリストが教える「伝える」レッスン (14歳の世渡り術)
- 河出書房新社 (2015年9月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309616971
感想・レビュー・書評
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情報の精査の初めの一歩。
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2019/09/23
再読する -
これ14歳のときに出会いたかった。今はふんふんなるほどね〜〜くらいだけど、14歳のときに読んでたら情報との向き合い方もうちょい向上してた、、ていうか読書の習慣がもっと早くに身に付いてたらこんな後悔しなかったなあと思いつつ 大学の残りの時間は有意義に本読みまくるぞ。
発信力というより、情報との向き合い方の本。体験したことが多くてもう、復習のような感じだったけど、色々と考えてたことを再認識できてよかった -
テーマ:自分の井戸を掘る。心の変化や気づきをそのままにしない
情報収集のエンジンは問題意識
情報はある問題意識を持ってこちらから取りに行くプル型
インタビューのコツ:雑談
ジャーナリズムの役割:弱い立場にたって発信
中立でない、が誠実、それが客観報道
フェア、それが不偏不党
ジャーナリスト:権力の暴走だけでなく、世論の暴走も監視する役割あり
メディアはメッセージ by マクルーハン
慇懃無礼にならないコミュニーケーション -
シリーズは「14歳の世渡り術」だが、
著者によると「ジャーナリストの仕事は、誰もが日常でやっていることだ」(p188)という。
最近はデバイスも充実しており、誰でも発信できる。
そんな時代に、ジャーナリストの経験がある著者が、
どのように情報を発信するかを、平易にまとめたものである。
<情報収集の手法>
小さな驚きが出発点、
偶然に眼を向ける、
検索エンジンに頼らない、
ネットを使う時の注意など、
<取材>
仮説を立てて取材し、しっかりメモを取る、
人には直接会いにゆく、
そして情報源を必ず守ることを強調する。
<編集>
設計図を書き、欠けている点をチェックする。
必要に応じて追加で取材して材料を集める。
文章はわかりやすさ、正確さ、美しさを求める。
そしてチェックを欠かさないことが大切と静かに説く。
〈あなたがデジタル以外のメディアを選べば、
その選択のうちに、あなたのメッセージがこめられます。
手書きの封書で書けばそれはあなたが真心をこめて書いたというメッセージです。
手書きの壁新聞なら、時間をかけて、みんなに伝えたいからつくったというメッセージを発するはずです。パソコンや携帯電話だけに依存しない。
いつも多様なメディアの違いに気をつけ、自分でも使い分けをしたいものです〉 -
個人による発信が容易になった現代ゆえに、発信に伴う責任を見つめ直すのは有意義だと思う。もちろん読み手に必要な情報の整理の仕方、読み手に届きやすい発信の仕方などの基本がわかり易く説かれ、内容自体がお手本になっている。惜しいのは戦地におけるジャーナリズムの必要性を訴えた箇所で、人質事件後に取材渡航が国によって制限された問題について深く掘り下げられていたらなお良かった。(本書はそれ以前の発刊)
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ツイッター、ブログ、YouTube……これからは一人一人が発信者=ジャーナリストになる時代だ! 不特定多数の人に「伝える」ための基本がすぐに身につく、新時代の教科書。