- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309617039
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
日高先生の弟子でありながら、写真家になった海野氏。
以前から興味があったので、手に取ってみた。
昆虫雑学的な本なので、内容的にはバラバラな印象。
とはいえ、ユーモアと教訓がちらちらと混ぜてあって、読みやすかった。 -
怖いと感じるのは、相手の事をよく知らないからなのではないか。世界中を飛び回り、昆虫たちの姿を追い続ける写真家、海野和男の著書。地球上で最も繁栄している種である昆虫から人生について学べる一冊。(日高町)
-
「14歳の世渡り術」というシリーズの一冊ということを知らずに読み始めたのだが、中学生向けと思われる文章や説明なので非常にわかりやすい。
昆虫の種類や数は、地球上でとにかく多いし、かなりの時代をかけて進化しているのだから、なかなかすごいのだ。
本書の内容も勉強になるのだが、「14歳の世渡り術」シリーズの他の本も気になるのであった。 -
昆虫のさまざまな擬態のパターン、毒のあるもの、強いもの、自然、におい、に似せる。ツノゼミとアリのようなwin-win共生のパターン、育ててくれたアリを食べてしまう一方的なゴマシジミ。著者の愛情あふれていて読んでいて楽しい。
-
海野さんのあとがきより
「昆虫の知識を持つと、世界の彩りが変わる。実際、ぼくがそうでした。ー昆虫の世界にはまればはまるほど、昆虫の世界が広がっていくのです。昆虫の研究には生物学的なアプローチはもちろん、地理学、気象学、科学などさまざまな学問を横断する博物学的な知識が必要です。しかも、未だに性格な数がわからないほど昆虫の種類は老い。足元や木の上に、果てしない未知の世界が広がっていたのです。
ーなんでここにいるんだろう。なんでこんな色をしているんだろう。何を食べているんだろう。オスなのだろうか、メスなのだろうか。どんな飛び方をするんだろう。鳴くのか。噛むのだろうか。近くに仲間はいるだろうか。
知らないものを知った時、その疑問がさらなる興味へと変わることを経験するでしょう。僕が昆虫をおもしろいと思うのは、その多様性だとお話しました。一生かけてもすべてを見ることはできないし、毎日のように新種が発見される。
ーでも、はじまりの一歩は観察なのです。それは昔から変わっていない。みなさんに、じっと昆虫を見てもらいたい。目の前にいる小さな虫が、大きな世界へと続く扉なのです。」
もくじ:
stage1 「敵が来たら、とにかく隠れよ!」<擬態>
ーナナフシの事情
stage2 「そんなあなたも共犯者」<共生>
ーシジミチョウとアリの腐れ縁
Stage3「僕の体を食べて!」<求愛>
ーハラビロカマキリの胸の内
海野和男(うんのかずお)
1947年生。昆虫写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学び、アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影する。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員、日本写真家協会会員 -
昆虫は現在見つかっているだけでも100万種。一説には1000万種をゆうに超える昆虫がいるのではないかと言われています。私たち人間が含まれる哺乳類は6000種ですから、比べるといかに昆虫の種類が多いかが分かります。目の前にいる小さな虫が導く、大きな世界へと続く扉をのぞいてみましょう。
-
「世渡り」はあまりなかったような。。。でも昆虫のさまざまな生態が紹介されていて面白い。
惜しむらくは、写真が少なかったこと。やっぱこういう本って写真が望まれるよね。 -
文章が平易で、話題も興味を尽きさせない内容なので、高学年くらいの子供に最適と思っていたら、14歳向けのシリーズとの事で納得。種や生態の多様さでは他の追随を許さない昆虫というテーマは、関心を引き付ける材料に事欠くことはなく、本書はその取っ掛かりとして大人でも充分楽しめる。驚異的な技や集団行動などは、写真では表現に制限があるので、このタイプの本は電子書籍から動画への導線を貼るのが、将来的に一般的になるかもしれない。