1990年代論 (河出ブックス)

著者 :
制作 : 大澤 聡 
  • 河出書房新社
3.28
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本棚登録 : 151
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309625065

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  • 昭和の終わりとともに始まった1990年代。

    世界では、冷戦が終わり、ベルリンの壁が崩れ、ソ連がなくなった。

    日本国内では、55年体制が終わりを告げ、連立政権の時代になった。

    21世紀に向けて、希望の10年が始まるはずだった。

    1995年1月17日。阪神・淡路大震災。

    1995年3月20日。地下鉄サリン事件。


    多くの偶然と、避けることの出来ない必然が複雑に絡み合い、20世紀の最後に未曾有の大災害と悪夢のテロが発生してしまった。


    本書は「1990年代」をテーマに、その10年を最も多感な10代20代で生き抜いた各分野の最先端で活躍する著者たちが得意のフィールドで時代を語っている。

    社会、政治、労働、家族、運動、心理、宗教、科学、情報、思想の「社会問題編」。

    アニメ、映像、ゲーム、テレビ、マンガ(女性編/男性編)、アート、ファッション、音楽、小説の「文化状況編」。

    冒頭の対談。田原総一朗、宮台真司へのインタビューでは、聞き手の編者・大澤聡氏の、相手の長所を最大限に引き出す対話術に、大きな感動を覚えた。

    智慧は現場にあり。

    皆、悩みながら生きてきた。
    皆、悩みながら生きていく。

  • 中々難しいけど、読み応えはある一冊。90年代ってなんだったんでしょうね

  • おたくだった僕にとっては、1990年代はエロいゲームに妙にカッコいい主題歌が付くようになった時期って以外の記憶はありませんが、本書を通して振り返ってみれば色々あったのだなって気分になりました。

  • 東2法経図・開架 210.77A/O74s//K

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著者プロフィール

1978年生まれ。批評家。近畿大学文芸学部准教授。専門はメディア論/思想史。博士(学術)。著書に『批評メディア論』、編著に『三木清教養論集』『三木清大学論集』『三木清文芸批評集』の三部作などがある。

「2017年 『1990年代論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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