kazuosogouさんの感想
2014年10月26日
戦時中、伊藤彦造は大日本彩管報国党を結成している。芸術をもって国歌の力になろうと、画家たちに呼びかけている。 つまり、軍部に協力した画家である。 戦後、彦造は戦犯として米軍に収容されているが、本では戦争協力に対する反省は書かれていない。彦造は国歌に協力することこそ日本国民の義務であると思っていたのかも知れないが、そこはぼかしている。
一刀流の開祖である剣豪・伊藤弥五郎一刀斎を先祖とし、その末裔として生まれた。壮絶な死を予感させる緊迫した剣劇シーンをつくり出し、細かなペンの筆致が力強くも美しく、少年雑誌を舞台に、読者を熱狂させた。 「2013年 『伊藤彦造 降臨!神業絵師』 で使われていた紹介文から引用しています。」