図説 ヨーロッパ 宮廷の愛人たち (ふくろうの本/世界の文化)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 73
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309761350

作品紹介・あらすじ

美貌と頭脳を駆使して手に入れたのは、王の愛か、それとも権力か?華麗なる宮廷ドラマの幕が開く-。

感想・レビュー・書評

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  • 写真が多くてよかった。『王たちのセックス』の方が分厚い分内容も細かかったが、あの本とほぼ重複した内容でありながら時々違う印象を持つことがあり、興味深かった。

  • 女性史は大好きなので、書店で見かけてすぐに購入しました。
    カラーページも多く、美しい絵画を見ながらうっとりしたり、
    種々のエピソードから、女性像を想像したり。

    やっぱりと云うかなんというか、フランスが多いですね。
    その美貌だけで宮廷の頂点に近い位置まで上り詰めた女性や、
    様々な文化の発展に影響を及ぼした女性、
    中には政に携わる男性以上に知性に富んだ女性、
    同じ愛人と云うポジションに在りながら、本当に様々です。
    こういう所が女性史の楽しい所ですかね。

  • 有名どころではポンパドール夫人などが載っているが、あとは結構知らない人ばかりだったので興味深く読めた。

    ただ、王様の名前が何人もルイだったり、ジェームズだったりするので、系図が欲しい。誰が誰だかわからなくなる。

    この王にはこういう理由でこんな愛人がいた、という説明のような内容なので、興味を持った人については、改めて別の本を読みたくなるような、入門本でした。
    あと、肖像画が結構載っているので、衣装や髪型などを楽しめます。

    どうしても興味がイタリアだけに寄ってしまうところがあるが、ヨーロッパの歴史は、絡み合っているので様々なところからアプローチしていきたい。

  • ■美貌と知力を尽くした果てに、手に入れたのは王の愛か、それとも権力か。フランス、イギリス、オーストリアの宮廷を舞台に繰り広げられる、宮廷絵巻。歴史の影を生きた愛人たちが描くもうひとつのヨーロッパ史。

    ■■かつてヨーロッパの政治は王の寝室で愛人たちによってまわされたといっても、ある意味過言ではないような世界。面白かったです。しかし、やはり人間関係はかなり複雑で混乱してしまうのは・・・私がおバカさんだからなのだろう。

  • こういう本は何冊も読んでるけど好き。カラーの絵が多いし。
    この本はイギリス王室の愛人にわりとフューチャーしている印象。愛人=フランス宮廷と思っていたけど、イギリスにもたちが悪いのがいっぱいいるなあ、しかも同じ家系の人がいっぱい出てくるのは面白かった。
    やっぱり絵画があるのは大事。

  • カラーページが多く美しい本。内容には特に目新しいことは無し。p5の上段の「ブルボン王朝が途絶えた後」のくだりは「ヴァロア王朝が途絶えた後」の間違いでは。

  • 無冠の王妃から傾国の美女まで。

    フランス、イギリス、ドイツ、オーストリアの権力者とその愛人達の歴史。
    フランスにダントツでページを割いているが、それも納得。偏見だけどフランスって愛に自由そうだ。

    愛人って偶然見初めた相手を召し上げる、って単純なイメージしか持っていなかったのだが、そう簡単なものでもないらしい。
    公認の愛人は、まず既婚者でなくてはいけないらしい。これは愛人が王妃の座を狙って騒動を起こすのを避けるため。
    さらに愛人は国政の陰の部分を担うものだ。華やかの暮らしの裏には、いざという時不満を一手に引き受ける人身御供のような役割もあったらしい。

    それにしても、人間関係がややこしいから誰がどこで繋がってんのかこんがらがる。

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著者プロフィール

英国ケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究。文学博士。神奈川大学名誉教授。著素に『マリー・アントワネットの宮廷画家』『図説ヨーロッパの王妃』『図説イギリスの王室』『エリザベス』など多数。

「2014年 『マリー・アントワネット ファッションで世界を変えた女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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