図説 ヴィクトリア朝の暮らし: ビートン夫人に学ぶ英国流ライフスタイル (ふくろうの本/世界の文化)
- 河出書房新社 (2015年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309762333
感想・レビュー・書評
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家事のハンドブックの類は、よその家はどうやってるのかななどがわかるのでどんなものでも大抵面白いが、それがヴィクトリア朝のものとなると興味もさらに掻き立てられる。
ヴィクトリア朝時代というと、工業化や世界の広がりから浮かれた時代(階層別には貧困化という面もあるとはいえ)という印象があるが、家事を管理するというのはどんな時代でも堅実さがコアとなるなあと納得。
ビートン夫人が実際にそうだったかどうかは別として、ここに描かれる主婦像はいわゆるスーパー主婦と言えるだろうが、そうでない主婦もイラスト付きで紹介されててちょっとニヤッとしてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紅茶もイギリスも好きなので楽しく読めました♪
ビートン夫人の本は本人が書いたものでないことに驚きました。
28歳の若さで死んでいることもびっくり。
きっと経験豊かな婦人なんだろうな、と勝手に思っていました。
内容はビートン夫人の本を軸に紅茶とイギリスと家政を解説。
女性は家内を守ることの重大さと日々戦っていたことがわかりました。
貴族は暇でいいなーと思っていましたが結構めんどくさいしがらみもあるんですね。
スコーンも最近までないのは驚き。
昔からの定番なのかと思ってました。
写真もたくさんあって楽しいしまた読みたい。 -
中産階級の女性が結婚してからの1年間に沿って、ビートン夫人の家政本紹介されているのがよかったです。絵もたくさんあって、とても読み応えがありました。
当時の中産階級の人は使用人が何人いても、優雅なようで制約が多く忙しい毎日を送られていたんですね。 -
新婚から1年間の行事に沿って構成されており、読みやすかったです。なにより家政本を編集したビートン夫人が28歳の若さで亡くなっていたことに驚きです。いや、28までに高い教養を身につけ、結婚もし、子供も産み、仕事もしていたことにびっくりです。短い生涯だけれど濃い人生だったのかな。でもご本人はまだまだやりたいことたくさんあったろうな。と色々考えてしまいました。ヴィクトリア朝の生活が女性目線でわかりやすくかかれていることもとてもよいのですが、イザベラ(ビートン夫人)という人物にとても興味を持ちました。そして人生有意義に過ごさないといけないなぁと思わされました。
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ヴィクトリア朝の中産階級の夫人についての本
ありそうでなかった?ビートン家政書の研究本
を期待すると拍子抜けしますが、
中産階級の暮らしを知るには、とてもいい本でした。 -
憧れの英国のライフスタイル、ヴィクトリア朝の暮らしを知る、経験する、初めての1冊! 決定版ガイド。当時英米で200万冊売れた、ビートン夫人本に学ぶ、優雅な日々。
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ヴィクトリア朝の本を読んでいると、かなりの確率で登場する「ビートン夫人の家政本」。
タイトルに含まれているので、飛びつきました。
家政本はかなりの版数を重ね、読み継がれたと聞いていたので、もうすっかりおばあちゃんになるまで何度も書き変えたのだろうと思ったら、「ビートン」というのは、旦那さんの出版社の名前で、チーム・ビートンだったとのこと。
ビートン夫人その方は、第1版の編集に関わったのみで、20代で亡くなられていたということをこの本で知りました。
本の内容については、今まで読んできた本の中で聞いたことがあるようなものが多くて、新鮮味は少なかったです。
ただ、この時代の社交の煩雑さを見ると、この時代、イギリスに生まれなくて良かったなあと、ずぼらなわたしなどは思います… -
「ビートンの家政本」に基づきながら、ヴィクトリア朝の暮らしを紹介しています。
結婚披露宴のケーキカットは、本来花嫁の役でしたが、アイシングが硬かったため花婿が手を貸すようになり、今のように二人で行うようになったということを、この本で初めて知りました。
モーニングティーのテーブルは、現在病院でも使われているテーブルと同じで、ベッドティーが起源だったのだとわかりました。
主に、女性の暮らしについて、紹介されています。