図説 指輪の文化史 (ふくろうの本/世界の文化)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309762739

感想・レビュー・書評

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  • 駆け足ながら読了。カラー写真も多く、キリスト教以前と以後の指輪文化などについても書かれていてとても面白かったです。
    なぜ日本に指輪文化の空白期間がこんなにもあるのか、という点についていくつかの説の紹介と考察がありました。
    私はやはり、平安時代に女性が姿を見せず裾のチラ見せをしていたことが大きいかなと思います。
    とにかく生地のウエイトが大きい文化だなーと。
    あと、指輪にはサイズがあるのも文化的に合わなかったかな?とか。
    和装はほどいて仕立て直すことができますし、帯も櫛も簪も根付もサイズはありませんものね。所有というものに関する感覚が違うのかしら、とか。すぐに「下げ渡す」とかしますものね。
    いろいろ考えられて楽しいです。
    あと、めちゃくちゃ貴重そうな指輪がわりと国立西洋美術館所蔵になっていて、見せてよう!ってなった。

  • 煌びやかな指輪の写真集、というよりは指輪そのもの、指輪を着けること、指輪のモチーフの持つ意味について詳しい(昔は中指の指輪はバカが着けるものとされていた、とか)。古代の双頭の蛇の指輪がカッコ良かったです。

    蛇なんか典型的だけど、キリスト教っていろいろなものを貶めながら世界に広まって行ったのね、としみじみ。

    あと、確かに日本には指輪を着ける文化ってなかったですね。当然のように思っていたけど、言われてみれば確かに不思議。

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著者プロフィール

1944年香川県生まれ。現在、関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ドイツ文化論、比較文化論専攻。
主要著作
『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書)、『ナチスと隕石仏像』(集英社新書)、『「笛吹き男」の正体』(筑摩選書)、『図説 ヨーロッパの装飾文様』(河出書房新社)、『現代ドイツを知るための67章』(明石書店、編著)、『ポスト・コロナの文明論』(明石書店)など多数。

「2023年 『ベルリンを知るための52章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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