佐野洋子〈追悼総特集〉100万回だってよみがえる (文藝別冊)

  • 河出書房新社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309977515

感想・レビュー・書評

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  • ストーレートな語り口は、かすかな毒をふくみ、軽い自虐もふくむ。
    たぶん、彼女のファンだというひとは、そこが快感なのだろう。
    でも、友だちにはしたくない(笑)
    私などは特に小心者なので、作り笑顔で人生を渡ってきただけだもの。後悔はないけど。
    波風が立たないようにとそれだけを願って来た者には、佐野さんは危なっかしくも楽しい。

    人間に対する並々ならぬ好奇心は、年老いてもますます盛んであったらしい。
    96年の船旅日記が秀逸で、他には何人もの業界の皆さんからの追悼文がずらりと並ぶ。
    合間に、息子さんの広瀬弦さんと元夫の谷川俊太郎さんとの対談もあったりで、なかなか贅沢な内容だ。
    谷川さんのファンだという方は、ここは読まない方がいいかもしれないな。
    あと、驚いたのはへなちょこなイラストを描く沢野ひとしまでが、佐野さんの友人でもあったということ。
    つくづくストライクゾーンの広いお方だったのね。。

    巻末に「お礼」として載せた広瀬弦さんの記事が素晴らしい。
    反発していた母親に良く似て、かすかな自虐と毒と、笑いをふくんだお礼文になっている。
    氏素性は、隠せないものなのね。
    佐野さんのファンの方、ぜひお読み下さい。

  • なんて、潔い人なんだろう。
    この人の著作はすべて読みたくなる。

  • 2014 2/15

  • 初めてエッセイを読んだとき,絵本作家の佐野洋子と同一自分物とは
    思えなかった。

    いろんな人から寄稿や対談を読んでいると,
    正直に潔く生きていた人なんだなぁと
    あらためて思わされた。

    もっと,絵本もエッセイも読んでみようと思う。

  • 僕は佐野洋子の絵本が好きで、エッセイが好きで、立川談志が好きで、ナンシー関が好きで、東村アキコが好きである。言葉の美しさと言葉の厳しさの両面をよくよく見ている人たちが好きなのである。

    佐野洋子はーーーそのあまりにも美しい絵本の描き手にもかかわらず、いやそれゆえにーーーぶっちゃけトークのエッセイはポリティカルには全然正しくない。童話作家のくせに子どもにも厳しい。年寄にはもっと厳しい。けれども、その厳しいぶっちゃけトークにリズムがあり、なんともおかしみがあり、生きることと死ぬことに対するリンたる覚悟が感じられる。

    なんか、昨今このような言葉のおかしみ、言葉の機微、言葉の両義性に人が鈍感になっているように思う。何かというと不適切発言、失言、暴言、ハラスメント、規約違反などなどである。こういうときこそ伸びやかな笑いや、際どいユーモアが大切だと僕は思うのだけれど。

  • 佐野洋子
    熱量のある人だなと思う
    故に
    読む時に自分も
    ある程度元気でないと
    すごく疲れる
    しばらく
    いくつか
    絵本エッセイ
    追いかけてみたい

    円頓寺本の散歩道
    booksvictorにて購入

  • 良い

  • リリース:(みさおさん)

  • 佐野洋子さん、やっぱり大好きやー。あっけらかん、潔し、でもドラマチックで熱い。人生、わたしもこう行きたい。巻頭の写真は必見。若い頃の佐野さんのファッション、めちゃめちゃおしゃれ!

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