新人弁護士カエデ、行政法に挑む

著者 :
  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313511903

作品紹介・あらすじ

行政法の事例問題をストーリー化! 

新人弁護士・篠宮楓の元にやって来た依頼者は宝石商。依頼者は「行政庁から、業務停止命令が予告された弁明通知書が届いた」と打ち明ける。

楓は事件を受任することにし、依頼者を救うための反論や法律論を組み立てることに。

「どの事実を主張すればよいか」「有利な判例はないか」「どの訴訟を選択するべきか」

楓は、同じ事務所の鬼道政義弁護士と論戦しながら、事件解決に向けて奮闘する。

楓は依頼者を救うことができるのか?

「長文の行政法事例問題」を意識したストーリーで、弁護士の訴訟選択、要件検討、具体的事実のあてはめを追体験できる! 

読んで楽しい! 試験勉強に必ず役立つ! 法律学習者のための新しい「お仕事小説」!

【目次】
第1章 不利益処分の告知にどう対応するか?

第1話 ノキ弁先はブラック事務所! -奴隷契約の始まり
解説1 行政法事例問題はなぜ難しいのか

第2話 依頼者、来訪 -法律相談
解説2 行政法事例問題における事案検討の手順

第3話 お前、本当に弁護士か? -弁明対応 その1
解説3 適正手続4原則

第4話 事件のスジが動いた -弁明対応 その2
解説4 聴聞対応と弁明対応


第2章 処分を差し止めるにはどうすればよいか?

第5話 それでも行政庁は止まらない -行政不服審査制度
解説5 行政不服審査の流れ

第6話 差し迫る業務停止命令 -抗告訴訟及び仮の救済
解説6 抗告訴訟及び仮の救済の選択

第7話 弁護士にできることはまだあるか -公表の差止め
解説7 処分性とは


第3章 本案上の主張をいかに組みたてるべきか?

第8話 裁判所を説き伏せろ! -本案論の組み立て方
解説8 本案勝訴要件

第9話 脅迫、パワハラ、再契約 -奴隷契約からの解放
解説9 行政法をめぐる多様な弁護活動


第4章 処分を義務付けるにはどうすればよいか?

第10話 新たな事件 -二面関係と三面関係
解説10 二面関係と三面関係

第11話 訴訟までのハードルを跳び越えよ -第三者の原告適格
解説11 原告適格

第12話 行政処分は出る? 出ない? -処分等の求め
解説12 「行政指導の中止等の求め」と「処分等の求め」

第13話 そして弁護士人生は続く -エピローグ
解説13 もう一歩先へ進むブックリスト

感想・レビュー・書評

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  • 行政事件を通じて行政法の基本と訴訟事務の考え方を学ぶことができます。一種のケーススタディであり分かりやすい。

  • 行政事件を取り扱う弁護士の日常を描くお仕事小説で、ストーリー形式で行政紛争事例の解決に向けた具体的なイメージがつかめる。特定商取引に関する法律に基づく業務停止命令に対抗するための行政事件訴訟と個人情報保護法に関する「破産者地図」への対応という2つの事例を取り上げている。
    行政事件はとっつきにくい印象があるが、その処理の考え方を学べる良書。
    平成26年の行政手続法改正で「行政指導の中止等の求め」、「処分等の求め」という制度が導入されていたことは本書を読んで初めて知り、限界はあろうがその意義と活用の可能性を感じた。

  • 東2法経図・6F開架:KW/2022//K

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著者プロフィール

弁護士(長谷川法律事務所)(2023年1月現在)

「2023年 『行政法解釈の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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