シュタイナー教育を考える (朝日カルチャーセンター講座)

著者 :
  • 学陽書房
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本棚登録 : 44
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313630147

作品紹介・あらすじ

はじめて体系的にかたられるシュタイナー教育の真髄。何が本当の「教育」なのか、なぜテストがないのか、なぜ8年間担任制なのか-1年生から8年生までの授業を、豊富な資料とともにたどりつつ、背後に流れるルドルフ・シュタイナーの思想を浮彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の公教育とは違う、教育スタイルを知ることができる本。

    絵や経験、内面を育てることで、客観力も身につける教育なのかなと読みとった。
    直感で思ったのは自分個人に当てはめてみると、たぶん合わない教育法だなと。なぜなら幼稚園児の段階でお絵かき大嫌いだったから。

    一方でそんなわたしがこのような教育を受けていれば、どんな風になっていたかを想像するのも面白い。

    日本でも多様な教育を選べるようになってほしい。

  • シュタイナー学校の根幹は、洗練された児童心理学の実践にあるような気がした。特に、小学校一二年生への抽象化に対する徹底的な支援(指導という言葉よりもこちらの方がしっくりくる)がなぜ大切なのかのご高説は、まだまだ仔細に聞いてみたいところである。忘れてもいい。忘れたあとに残るものがある。無意識下、潜在的学力の伸長は目に見えないだけあって難しい。可否が見えないからね。でもそれが完成形のように書かれていたところに違和感を覚えた。きっと現場では今も修養と変革がぐるぐるとね…だから勝手に終止符を打つな。ドイツ版tossのような感じです。

  • 「子どもが、自分で自分をしっかりとらえ、いちばん深い内部の欲求から、自覚的に行動すること」これが、高校卒業くらい大学にはいるまであたりにシュタイナー教育が達成したい目標。

    物質体・生命体・感情体(動植物が持つ)
    自我(人間特有の構成体)

    メタモルフォーゼ:直線的な伸び方をしない、形をかえて発展する、内容をかえて成長をする(しかし、前からの必然的なつながりの上でなされる発展のしかた)

    機械文明に頼る受け身の生活にだけはなりたくないなぁと強く感じる。自分から主体的に感じ取っていかないと。

  • 方法論ではなく概念から説明した本でとても面白かった。いや、それにしても教育とは入れ物に形づくられた物体を入れて行く作業ではないという考え方にははっとされた。

  • シュタイナー教育を学べる入門書。著者が狂信的になっておらず、冷静に述べている。良書。

  • 思い出し登録。
    これも学生時代に感銘を受けた書籍。
    正直「教育」に懐疑的であった所、コレハナンカチガウゾ!と思ったのが「シュタイナー」だった。
    シュタイナーの書籍はたくさんあるが、入門的なものをと手に取ったのが本著。
    著者の娘さんがミュンヘンのシュタイナー学校に通うことになり、そこでの体験が綴られている。
    一風変わったその教育理念だが、人間の成長に沿った考え方(思想)があり、ページをめくる度に「目から鱗」でした。

    日本の教育現場に、そのスタイルをそのまま移行することは今のところ不可能だと思うが、自分の授業姿勢としてベースにしている所は少なからずある。

    「教育」とは何か。
    「教育」において芸術教科はどうあるべきか。
    ということを考える上で、シュタイナーのような「思想」や「視点」は無視できないと思う。

  • 具体的に、シュタイナー小学校ではどんな教育が行われているかが良く分かる本。シュタイナーの考えをしっかりと学ばなければ、いくら表面上マネをしても(試験を無くす、単語を塗り分ける等)意味がない、という事も力説されている。万能な教育ではないのかもしれないけれど、でもこれを読むと、やはり自分もこういう教育を受けてみたかったと思うし、自分の子供も受けさせたいと思う。
    日本では学校が少なすぎて実際には難しいけれど…。

  • シュタイナー教育の入門書として、わかりやすいしおもしろいです。「自分で自分をしっかりとらえ、一番深い内部の欲求から自覚的に行動すること」これが「自由」ということ。そしてその「自由」を獲得するための教育、それがシュタイナー教育。そんな自由を獲得した人は、幸せだと思う。自分の軸がブレることなく生きていけるし。その教育方法はすごく不思議なんだけど、とてもよくできてる。自分にも応用できると思います。

  • ビデオ: 「子安美知子さんとたどるシュタイナーの世界」 全五巻
    も、良かった。とても参考になる。

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