アダルト・チルドレンと家族: 心のなかの子どもを癒す

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  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313860018

感想・レビュー・書評

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  • 昨今、大学内カウンセラーや地域の事業者などとの話の中で話題になるのは、学生の「自己肯定感の低さ、「人間関係上の葛藤経験の高年齢化」、「自己と他者との距離感のつかめなさ」など。
    1996年当時に本書では機能不全家庭に育った人間の傾向、回復過程をアダルトチルドレンという概念をアメリカから輸入した著者により書かれている。
    2012年現在、上述の問題点が顕在化してきているのは、家族という枠組みはすでに不安の場であることが定着し、そこにとどまらず、学校・教室・地域コミュニティ、またマスコミが流す「世の中」が、「落ちこぼれるなかれ!」という脅しをかけ続けてきている結果だと思う。
    そうした恐怖の中で育った人間が、なんとなく笑っている、なんとなく仲良い風に振る舞っているのが目につきすぎる。
    彼らの安心感がどこで失われたのか、現場では探ることが難しくなっています。

  • 自分のACが良くわかった。回復の過程のことも書いてあり、ひとつの目安になるのでは(あくまでも目安)。

  • 共依存という言葉を初めて知った。極論もなくとても読みやすかったです。

  • ACと言う概念を知って、他にも共通の問題を抱えている人を知って楽になった。

  • とても興味深い内容だった。自分もそうかも・・・。

  • 2010年9月
    川口市立図書館で借りて読みました。

  • ちょっと私事で家族内がゴタゴタした折、実はカウンセリングを受けていたとカミングアウトしていた東ちづるさんが出ているTVを見ていた母が、「あんたもこれちゃうの?読んでみて」と寄越してきた本なのです。まったく、まるで、その原因に自分(母)がかかわってないかのような寄越し方をされて、ブチ切れてバトルがはじまったという、内容よりもそのことしか印象に残ってない本になりました。ヾ(-。-;)

  • アダルトチルドレンを生み出す家族の関係がよくわかった。過去のトラウマに苦しんでいる人は本当にかわいそうである。

  • この本を読んで自分はACだったんだとわかった。

  • ゼミの課題図書。

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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