- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314010702
作品紹介・あらすじ
手の基本構造から、感覚の処理、器用さ、利き手の謎などを、脳とのつながりから探究する。手を創造的に使うことによって脳の働きを高められると説いた著者代表作に、脳科学の最新知見を増補した新装版。
感想・レビュー・書評
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専門的な説明も多くちょっと堅苦しい内容だった。
利き手が動物にはなく人間特有のものだというのは面白いですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【新着図書ピックアップ!】手は運動器官だが、感覚器官でもある。この二つの側面を統合して動かすのが脳で、脳には手を上手く動かすための構造がある 。手足と脳を使おう。PCのキーボードだけでなく。
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手と脳の関係は? 【手は、外部の脳である。】手が上手く使えるのは、脳を上手く使えるからで、脳には、その為の構造がある。
手は、運動器官だと思われがちである。それは、一側面をみているにすぎない。手でものにふれて、それが、何であるかを知るという感覚器の働きもする。手は、外環境に直線ふれて、外環境の情報を集める重要な感覚器官でもある。
脳の発達を促進するものは、近ごろとみに忘れられている【手の使用】につきると思う。われわれは、あらゆる生活のレベルで手を使うべきであろう。もっと創造的に手を使おうではないか。
数百年もの間われわれの祖先がやってきた手の労働を機械に代行させているのが、現代の姿である。道具は、手の働きを助け補ってくれ、機械は、手のかわりに働いてくれる。現代人の手が不器用になり、手の力が弱くなっているのは、手が作り出した機械のせいでもある。
今後手を使わない傾向が増すようであれば、手に関係した神経系は、働く必要がなくなるから、手と脳の進化がとまることになる。
握力が大きいほど病気が少なく健康であることが報告されている。
日本人は、箸を使用する。また、日本人の古くからの遊びに手が多く使われている。その結果、手先が器用になり、創造的な仕事をしたのではないか?経済大国になったのも、こんな要因もあるような気がする。
そう考えると、手を使わなくなっているというのは、創造性が失われることにつながり、将来が危惧される。