サイバーセキュリティ入門: 私たちを取り巻く光と闇 (共立スマートセレクション 7)
- 共立出版 (2016年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320009066
作品紹介・あらすじ
本書では,サイバーセキュリティを学ぶ上で必要な基礎的な知識を,高校生や大学一,二年生でもわかるように丁寧に説明している。1章では,インターネットの仕組みについて,基礎から応用まで実例や図を用いて解説する。電話網とコンピュータネットワークとの類似性や違いやWEBシステムやメールシステムがどのように動いているか,といったことを丁寧に紹介する。2章では,インターネット上を流れる情報やコンピュータに保存されたデータの安全を守るために用いられている暗号について取り上げる。近代的な暗号で用いられている整数論やプロトコル,公開鍵暗号などの知識や概念を,多くの例を用いて解説する。本章によりコンピュータの進化とともに大きく変化する暗号の強度の考え方を理解できるだろう。3章では,インターネット上で安全かつ信頼性の高いデータ交換をする技術を紹介する。電子認証やその暗号化技術,プロトコルの実装法などについて,実例を用いて解説する。4章では,マルウェア,DoS攻撃,標的型攻撃,SQLインジェクションなどのサイバー攻撃について,多くの実例とその原理を解説し,それらを防ぐための基礎的な知識が得られる。最近社会を大きく騒がせた遠隔操作ウイルス事件についても,その手口や原理を詳しく解説している。5章では,ハードウェアの入出力や漏洩情報を利用した暗号解読手法,サイドチャネル攻撃などが詳しく説明されている。6章では,インターネットをより安全に利用できるようにするための活動,組織,法律など,技術以外の要素でセキュリティ技術者が知っておくべきことが紹介されている。
感想・レビュー・書評
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ブックハンティング選定図書
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岡村先生がFacebookでお薦めされてた。
「最先端の問題が、専門的だが簡潔で分かりやすく書かれている」とのこと。
読んでおきたいな。うーん、Kindleは、出ないだろうなぁ。。 -
仕事柄。
よくまとまってわかりやすく書かれていてよかった。
インターネットの仕組み、暗号の世界、インターネットとセキュリティ、サイバー攻撃、ハードとソフト、情報源・法律・人材。 -
情報系の高校生~大学生(一般教養)あたりの入門用に、コンパクトにまとめられている。TCP/IPの基礎に紙面を割き過ぎのような気もするが、想定読者からして、この方が良いのだろう。暗号化アルゴリズムの解説は、具体的過ぎず・抽象的過ぎず、分かり易い。きちんと情報工学を学んでいない、巷のIT技術者(特に文系学部出身者)は是非一読しておくべきだろう。
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請求記号 007.6/I 56