- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323063362
作品紹介・あらすじ
小学六年生の多波時生が転校したのは、ふしぎな小学校。子ども一人につき一個、名札代わりに風船を持たされる。理由もわからないまま転校させられたことや、親友と離ればなれになったことに不満を持つ時生だったが、ある日、どうやら風船が普通ではないことに気づく。おかしな風船は宇宙人の手先?それとも何かの呪い?家族、友情、人の思い。風船に秘められたなぞを知るとき、時生はひとつの真実にたどりつく。
感想・レビュー・書評
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表紙の絵が素敵で手に取った本。
小学6年生で、親の都合で急な引っ越し。新しい学校ではひとりひとつずつ風船が渡される。その風船は特殊なゴムでできていて、入学した時から卒業まで6年間しぼまずに、空気を足したりはしながら、ずっと子供達を見守ってくれる。
素敵な話のような、そんなことあるかい?とつっこみたくなるような、でも最後にはほっこりしたり、、不思議なお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
擬人化された風船の話。
シュール過ぎてついていけなかった…。 -
・主人公の時生がとつぜん引っ越すことになり、転校した学校が20人以下の生とで、名札がわりに風船があった。その風船が、自分でうごいたりして、風船にいしきがあるように見えるところが、おすすめです。
・小学六年生の多波時生が転校したのはふしぎな小学校。一人風船を一個、名札代わりに持たされる。しかもその風船はふつうの風船ではないことに気付く。 -
時生(小6)は、母方の祖父と暮らすことになり、全校児童17人の七星小学校に転校。七星小では、名札をつけた風船を自分の机に飾ることになっていて、時生はピンク色の風船をわたされる。サッカー部はないし、親友とも離ればなれ、変な風船が浮かんでいる・・・学校に行きたくないなと考えていたら、持って帰ったはずのないピンク色の風船が軒先でゆれていた。
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小学6年生の多波時生(たなみときお)は、サッカーが得意。親友の翔太の児童会長立候補の応援演説をしる約束をしたり、中学になったもサッカーを頑張るつもりだったのに、父親から突然、転校を言い渡される。
引越し先は、死んだお母さんのお父さん、つまり何年も会ってなかった他人のようなじいちゃんの家で、とても田舎。新しい小学校は全校生徒17人で、同じ6年生はあと2人しかいない。
しかも、子ども一人につき風船1個持たされることになる、変わった小学校だ。しかも、その風船はちょっと不思議な風船だ。時生が家に帰ったら、どうやら風船もついてくる。人が話していることがわかっているみたいだし、風船同士も話をしているみたいだし!?
1年生の時にもらったら、なんと6年間も割れることなくもつという不思議な風船。
実はその風船の正体は・・・。
家族、友人、人の思い。風船に込められた思いに気づいた時、時生が知ったことは・・・。 -
まず児童一人一人に風船があるって発想がいい。
風船に見守られる児童たち・・・だからラストのオチには、なるほど~~・・・ってなりましたね。
子を思う親の心・・・あと嫌な子どもも悪い大人もただの一人も出てこねえな・・・心が洗われるよ・・・。 -
突然父親に転校することを言いわたされた時生は、親友の翔太との友情の終わりを淡々と受け止めていた。
新しい学校は田舎の小さな学校で、なぜか一人に一つ風船があてがわれていた。
おかしな風習だなと思った時生だったが、実はその風船が不思議な動きをすることに気がついた。 -
6年生の時生が転入したのは、同学年が3人だけの小さな学校だった。この学校では、一人一人に名札代わりの風船があり、時生もピンクの風船をもらう。って、おかしくないか、この学校?しかもこの風船は、自分の意思で動くらしい…。小さな学校の不思議なおはなし。こんな風船ならきっとほしくなるよ。
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引越し先の小規模小学校での物語。不思議な風船を通じて、人(友人)とのつながりの大切さを理解していく少年の話。
フィクションなので現実味から離れているかな、と思っていたが、すんなりと読める内容であった。ただ残念なのは、主人公の「友情の大切さ」を理解していく過程が、少々不明であったことだ。都合よく、収まった、という結末のような気がする。