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C827¥600E.
少女探偵ナンシー
緑の屋敷の秘密
作者:キャロリン・キーン
訳者:塩谷太郎(しおや たろう)
画家:芙似原由吏(ふじわら ゆうり)
発行:金の星社
フォア文庫C148
1999年3月 第1刷発行
カバー袖より
森の中にひっそりと絶つ緑の屋敷。ナンシーと親友のジョージ、ベスの三人は古くて陰気なこの屋敷のそばで、恐ろしい叫び声と銃声を聞いた。
一体屋敷の中で何が?ナンシーはすぐさま事件と直感し、緑の屋敷の秘密を探り始める。有名な弁護士を父に持つ少女探偵ナンシーが謎の事件を解決する、大人気シリーズ第4弾!
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さて、第4弾のナンシーですが、このシリーズは一冊ごとに翻訳者さんが違います。そしてこの作品は原作が1941年です。
この作品は盛りだくさんで、遺産相続人を探したり、その途中動物(猛獣も)気配がありますし、あやしい心霊術師に、逃走中車のトラブルで逃亡者に届きそうになったり、拳銃を現場近くの森で発見したり、飛行機事故に巻き込まれたり・・・。
悪い人たちに遺産相続金を渡してしまって、ドルー氏はどうなるのだろう・・・。
盛りだくさんのせいか、自分の心が落ち着かない状態で読んだせいか、物語にどっぷりと浸る読み方はできず、とりあえず読み終えた一冊。解説の天沼春樹(あまぬま はるき)氏は知らなかったけれど、人間観察や、身近な謎を色々と考えてみることなどオモシロそうな(悪い意味ではなく)人だなぁと感じました。翻訳者さんのようですがどんな一冊が有るのでしょう。
巻末のフォア文庫目録には ガラスのうさぎ、坊っちゃん、赤毛のアンに混じって「殺しのフロッピーディクス」ってタイトルが有りました。イリナ・ドロッズ・コンピューターを駆使して、少年が犯人にせまる・・・。フロッピーディクスを知っている人どのくらい居るかしら?時代を感じるけれど、それはそれでまたおもしろそう。
本のカバーの表紙と中のそれは違った画が有るのをこの本で偶然に見つけました。他の作品の本の表紙の画はどんなだろう?全然気が付かなかったw
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もくじ
あやしい屋敷
リー婦人のホテル
きずついた油絵
意外な訪問客
殺された男
アルバムの少女
クリスマス・カード
ジェーンの手紙
馬の死がい
ライオンの叫び声
つかまえた子ザル
黒い影
消えたジューン
青い大型新車
毒薬のような女
落ち葉の中の拳銃
ラベレ婦人の発作
飛行機事故
おとうさんはどこに
市立病院の患者
ラモに弟はいなかった
ほりだした空きかん
自白
赤ひげの招待
戻った5万2千ドル
解説(天沼春樹)
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ナンシー:
ドルー弁護士:ナンシーの父親
ジョージ:ナンシーの親友
ベス:ナンシーの親友
ジューン・キャンベル:行方不明の遺産相続人
ラベレ婦人:おさないジューンの世話をした老婦人
ラモ:「緑の屋敷」の周りをうろつく、ならず者
カリー婦人:あやしげな心霊術師
ビーナス・カリー:カリー婦人の娘
ペンロープ・パーソン:ジューンの友人
ジュール・レイナド:有名な画家
カール・カーター:有名な動物画家
リー夫人:ホテルの女主人
ネッド・ニッカーソン:ナンシーのいとこ
ハンナ・グルーエン婦人:ドルー家の家政婦
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