民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉手続き的共和国の憲法

  • 勁草書房
3.43
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326101962

作品紹介・あらすじ

NHK教育テレビ「ハーバード白熱教室」で話題を呼んだ、ハーバード大学の名講義を担う現代アメリカを代表する政治哲学者の主著。コミュニタリアニズム的共和主義。アメリカの憲政論とその公共哲学。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカ憲政史の本であり、かなり文章が分かりにくかった。
    ただし、「国家は中立的であってはならない。」という事は読み取れた。「違憲立法審査権」の経緯も語られている。

    コミュニタリアニズムとは、リベラリズムとは一線を画した「国家への自由」を前提としている。国家は「善とは何か」や「道徳」を示すべきではあるが、それを強制するのではなく、熟議の中で示すべきだ、という発想に基づく。これは強制されたファッショではなく、あくまでも個々の自由は、もちろん前提である。そのなかで、共同体の一員としての義務や責務は存在する(陪審員制度や徴兵制など。これはルソーやレーニン、カントも主張している。)。今までは「国家と人民の対立構造」で国家は捉えられてきたが、その意味でコミュニタリアニズムは一線を画している。

    私は信条としてはリベラリストであるとは思ったが、「議論の場」は設けるべきであると考える。熟議を前提としない、権利の主張は利益団体と化すとサンデルは述べているし、そのなかで結論を導く行為は、大いに意義はあると考える。

全3件中 1 - 3件を表示

マイケル・J.サンデルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×