芸術文化の公共政策

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  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326301256

作品紹介・あらすじ

生活や経済の質に深く関わる芸術文化振興の財政システムを解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 芸術・文化には社会的便益があり、公的支援は必要か。そもそも芸術・文化と社会との関係は。この問題を文化の歴史を参照しながら、経済面から一歩ずつ考えていく今やとても必要となった論考。ボウモル・ボウエンによれば芸術・文化は公共財と私的財の混合材であり、筆者はこの2面が別々になったのが現代であると考察していく。今後の公的支援システムはこの2面を再統合させ、そこを共有しては、との提言だ。共同財の例として、かつて村落共同体で育まれた農村舞台に着目したのは示唆に富む。現代への応用としては、文化施設や団体、都市間の様々なネットワークを活用すればという視点も面白い。そうすれば各地が活性化し、東京一極集中ではなくなり、文化の公共財としての位置が回復すると絵を描いているが、私的財でここまで堅固に構築された社会と人々の意識に、どう公共財としての文化の位置を快復し、私的財と統合させるか、この手術は一筋縄ではいかない・・。

    ボウモル・ボウエンはその著「舞台

  • 講義の準備資料として通読。

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著者プロフィール

摂南大学教授

「2019年 『文化経済学 理論と実際を学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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