複雑性の世界: 「テロの世紀」と日本

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  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326351312

作品紹介・あらすじ

9・11テロ、北朝鮮問題、イラク戦争。世界は今、どこに向かっているのか。国家と非国家主体が交錯する新しい世界システムの観点から、国際政治の「現在」を読み解き、日本外交の指針を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 小泉政権は元々外交をウリにした政権でなかった。彼が政権をとった最大の要因は内政であり国内の構造改革だった。
    小泉さんがブッシュと上手にやっていてくれたから日米関係は安泰だった。日米関係が安泰ならアジアに何を言われてもいいということではないが、今よりは良い。

    WW2における最終的な勝者たちは、まだ戦争の行方が定かでない時点で、既に戦争に勝利した後の戦後構想を示していた。それは単に彼らが最終的勝利についての自信があったからではない。民主主義諸国の指導者として国民を説得し、敵に対して世界的な連合を形成するために、敵以上に優れた平和の構想を予め示す必要を彼らが認識してたから。

    国家のみならず非国家主体や国際組織を巻き込んで、ますます複雑化する現代外交は専門家、官僚、政治家から首脳にいたるまで無数の人物が関与しつつ、次から次へと繰り広げられる。

    ワードポリティックス(言力政治)は具体的行動の伴わないワードは空虚であって、長期的信頼を勝ちえない。

    現在の世界では主権個kkあのみならず。企業、国際機関、NGO、さらにはテロリストのネットワークなど極めて多様な主体が極めて複雑な関係をもって相互作用している。

    山本先生の総合安全保障。脅威の分類。

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著者プロフィール

東京大学大学院情報学環教授(東洋文化研究所教授兼任)。1977年東京大学教養学部卒業後、マサチューセッツ工科大学より1981年に政治学博士号取得。専門は、国際政治学、現代東アジア国際政治など。

「2007年 『アジア・バロメーター 躍動するアジアの価値観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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