「鉄」道の妻たち - ツマだけが知っている、鉄ちゃん夫の真実 (交通新聞社新書024)

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  • 交通新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784330182100

感想・レビュー・書評

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  • この書籍では、鉄道趣味を持った夫を持つ妻たちの話で、アットホームな話から海外の鉄道などの話が収録されています。

  • 20150515読了
    2010年発行。鉄道マニアな夫の生態を妻が語る。事例集のよう。鉄っちゃんのタイプで分類されている。●身近に鉄道趣味の人がおらず、「撮り鉄」が引退する車両に群がる映像なんかをニュースで見てぽかんとしてしまうレベルなので、最も近しい、妻の立場から見たマニアの生活に興味津々だった。●分類:アットホーム鉄(ロマンチックで家族思いな鉄道趣味)、海外のめり込み鉄(海外に活動範囲を広げている。海外での鉄行動に妻を同伴することも多い)、オレ様鉄(家族と妥協点を見いださず趣味を追求、嫌がる家族にも付き合わせる)、似たもの夫婦鉄(妻も趣味人。同人誌、ダンス、追っかけ等)、今では仕事鉄(趣味に没頭するあまり鉄道が仕事になった人)。●郵便局めぐりまで趣味になるとは驚き…!訪れた先の郵便局で1001円ずつ貯金していけば、下三桁が訪問局数のカウンターになって便利なんだそう(利息がついてカウンターがずれたら次の緒金額で調整するらしい)。●収集するとかクリアするとか、ゲーム感覚のおもしろさにはまっていくのかな…。

  • テツの生態を紹介した書物は多いが、その妻たちは何をしてゐるのか。何を考へてゐるのか。さういふ調査をした一冊であります。まあ色んな出版物が発行される中、本書みたいなものが在つても不思議はなからう、てな感じですかね。

    テツどもは基本的に単独行動をします。自らの趣味を全うするためには、全てを犠牲にして、可処分所得のほとんどをテツのために次ぎ込むのであります。そこに他人の入り込む余地はありません。まして女性同伴などは想像もつかないのです。一般的な傾向として、生活に女性の影が濃くなつてくるにつれて、テツ活動は鳴りを潜めてゆくものであります。だから中中結婚しないテツは多い。結婚したらこの優雅な趣味生活に終止符を打たねばならぬかも知れないといふ恐怖があるからです。

    しかし結婚しても活動の幅を縮小しながらでもテツを続ける人もゐます。かかる果報者は、必ずデキた(理解のある)女房に恵まれてゐる筈。本書ではさういふ天使のやうな奥様方を紹介してゐるのであります。

    著者は「アットホーム鉄」「海外のめり込み鉄」「オレ様鉄」「似たもの夫婦鉄」「今では仕事鉄」の五つに分類し、それぞれの妻を取材、紹介してゐます。
    取材を受ける時点で、人よりも大らかな人となりが想像できますが、それにしても本書に登場する妻たちはデキてゐる。ふうん。一般に女房とは、こんなに優しいものなのかね。いや、深い意味はございませんが。

    しかし「オレ様鉄」の旦那たちはとんでもない思考回路をしてゐますね。社会不適格者といふか。かういふ男性さへ妻は不満を抱きながらも支へてゐる。立派ですなあ。かかる迷惑な「オレさま鉄」は、結婚しない方が好いね。周囲に厄災をふりまく。『開運!なんでも鑑定団』で、高価な骨董品を買ひ込み、生活費まで趣味の世界につぎ込んで家族の顰蹙を買つてゐる人たちを連想しました。

    本文もさることながら、各章の間に挟まれる「「鉄妻」調査結果」なるアンケート集計も興味深い。インタビューした著者も、答へた鉄妻たちも、ご苦労さまでした。
    それでは又お会ひしませう。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-272.html

  • 久しぶりの鉄道本。鉄道マニアを配偶者にもつ奥さんたちへのインタビュー集。やっぱり互いにのめりこめる趣味をもっていると、幸せなのでしょうかというのが感想。

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