東京総合指令室 - 東京圏1400万人の足を支える指令員たち (交通新聞社新書072)
- 交通新聞社 (2014年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784330507149
感想・レビュー・書評
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JR東日本の鉄道輸送を支える心臓部「東京総合指令室」を紹介してくれる一冊。
写真など詳細情報はないけれど、セキュリティ性の高い施設を概要だけでも紹介してくれるのは興味深い。
500名のスタッフが東京体育館アリーナくらいの広いフロアで24時間当直勤務しているようで、仕事は輸送指令、運用指令、営業運輸指令、設備指令に分かれている。
東京圏輸送管理システムATOSに注目してしまうが、けっこう人手の作業が多いようで、発想を変えればシステムダウンしても対応できるってことで若手教育やBCP的には良いのかな。
日々の運用管理をされている方には本当に頭が下がる。東日本大震災の直後は、「毎日がダイヤ改正」状態だったということで、読んでいるだけで胃が痛くなりそうなところもあった。
武蔵野線は折り返し運転に強いらしい。
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#879「東京総合指令室」
首都圏の鉄道を管理する、JR東日本の「東京総合指令室」。その性格ゆゑ、表舞台に出る事は少ない組織であります。本書でも、セキュリティ上、詳しく書けない事もあつて隔靴掻痒の感があります。それでも現場のルポ、関係者インタヴューなどで、想像を膨らませる事が出来ました。
天下の東京圏を走る電車群の、現在の走行位置がリアルタイムで掴めるやうになつたのが、意外と最近の事だと知り、驚きました。ATOSつて凄いね。
スタッフの皆さま、今後も頑張つて下さい。 -
司令室で、運行管理をしているのは知っていたが、
司令室で働くみなさんに改めて感謝します。
特殊な技術が必要なのかと思いきや、普通に人事異動で配属されるようで、それにもビックリしました。 -
「最近、自動運転と鉄道に興味があります」の第四弾(転職するわけではないです)。JR東日本の首都圏列車運行を一括管理する東京総合指令室に密着した本。意外にアナログな部分や、人間でなければならない仕事が多いのです。駆け込み乗車が列車運行に及ぼす影響がかなり大きいので、余裕をもって乗車しましょう。
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4〜5
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タイトなダイヤの上に日々予測不可能なトラブルが起こる日本の鉄道運行は、システム化されて効率化できた部分もありつつ、どうしても人の判断が残るのだなあ。人身事故とかで止まってもイラつかないようにしよう。いや、それよりも、駆け込み乗車をしないことかな。
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東京の某所では一日約1400万人、約8000本の列車の運行を支えるところがあるとは知らなかった。
1996年に中央線に導入されたATOS(Autonomous Decentralized Transport Operation Control System)がどんどん進化して広い範囲の路線(2014年4月時点で線路延長1181.3km)をカバーしてるとのこと。
それでも指令室が管理する1269.7kmすべてをカバーし切れていない。まだまだ進化途中のようだ。
出版元の交通新聞社という会社は初耳だったが、鉄道関連の書籍を結構出版しているみたいである。
内容とは関係ないが、「足らない」という記述がどうも古くさい言い回しに感じてしょうがない。(「足りない」も「足らない」も意味は同じなんですが個人的な好き嫌いなもので) -
JR東日本で電車の運行を管理、遅延などの対策をとる東京総合指令室の仕組み、技術などを伝えている。自分が毎日通勤で使っている横須賀線、逗子駅も登場。テロ対策のため、場所がどこにあるかも(この本でも)明らかにされていない指令室を取材し、コンピュータのATOSなどで自動化されている部分、それにも増して重要な人間によるオペレーションがよくわかる。この3月のダイヤ改正による上野東京ラインにも触れていている。この本を読みながら乗っていた終電も遅れたのだが、今、その瞬間に苦労をしている人達がいるかと思うと、気にならなくなった。
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電車が遅れてもあんまり文句言わないようにしようと思った。