花鳥

著者 :
  • 廣済堂出版
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本棚登録 : 20
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331059371

作品紹介・あらすじ

六代将軍・家宣の寵愛を受け、権謀術数渦巻く大奥を清冽に生きた月光院の愛と哀しみ。書下ろし長編時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 徳川家宣こと綱豊の側室で家継の生母、月光院の生涯がメイン。折角(?)高遠配流の絵島を枠構造としているんだから、「絵島生島事件」にもう少し紙幅を割いても良いのではないかと思った。でも、絵島には悪いけど彼女の波乱万丈の人生中での位置付けとしては、まあこんなものかもね。比較的、江戸時代の中では徳川幕府と朝廷が接近した時期なので、もっと京都側にもフォーカスして欲しかったな。

  • 将軍家継の母 月光院、名前は輝、お喜世、と変わるが、彼女の生涯を綴った物語.取り巻きの陰謀や中傷、政治的な争い事、冤罪事件などが次々の出現して、面白く読めた.夫でもある家宣が政務にのめり込むのを、優しい目で遠くから眺めるお喜世の動きが微笑ましい.物語の流れの中で四郎次の存在が光っている.

  • 「大奥」が好きなので読みました。「大奥」で生きた月光院の愛と哀しみが胸を打ちました。強さに憧れます。

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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