国民のための経済原論 1 バブル大復活編 (カッパ・ビジネス)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334012779

感想・レビュー・書評

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  • 1,日本経済のここが変わった
    2、恐怖の加速度原理
    3、ストックとフローの怪奇
    4、バブル大復活

  • おもしろかった。
    経済学のエッセンスが分かった。気がした。

    ◆単純型ケインズモデル
     Y=C+I・・①有効需要の原理  →→→↓
     C=aY ・・②消費関数     →→→ YとCは相互連関
                     =経済はめぐる、循環する。
     Y:国民総生産=国民総所得
     C:国民総消費
     I:国民総投資
     a:限界消費性向

     aを0.8とすると、投資が1兆円増えれば、直接効果1兆円、
     間接効果4兆円になる。(乗数効果)

    ◆経済学における次元
      ストックを時間で1回微分するとフローになる
      資産(アセット)を時間で1回微分すると所得(インカム)
      になる
     

  • とても面白かった。バブルについて分かりやすく説明していて読みやすい。この本で学んだことをメモしておく。
    バブル崩壊後の不況において金融緩和が効果的でなかったのは、企業の体質が変わってしまったからである。企業がバブル時にエクイティファイナンスによって巨大な設備投資をと従業員を大量に抱え込んでしまったため、損益分岐点が上昇し、高水準で操業しないと利益がでなくなってしまった。またクレジットクランチが金融緩和を殺している。
    敗戦のアノミーを吸収するために、日本企業はゲマインデとなり、日本では資本主義の精神が未熟である。資本主義の精神が資本主義を成立させるためには必要である。
    また筆者の意見として、経営状態が悪い銀行をつぶさなければならないということや東京の一極集中などを是正することは説得力があると思う。

  • \105

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著者プロフィール

1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書は『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『日本人のための経済原論』『日本人のための宗教原論』『戦争と国際法を知らない日本人へ』他多数。渡部昇一氏との共著に『自ら国を潰すのか』『封印の昭和史』がある。

「2023年 『「天皇」の原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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