逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033620

作品紹介・あらすじ

常識・決めつけ・思い込みを反転させれば、世界がスッキリ見えてくる。真の「思考力」「洞察力」をつける一冊。

感想・レビュー・書評

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  • あとがきに、落語の話が。

  •  逆説にちなんだ様々な説を紹介するエッセイ集のようなもの。正直説の中には信憑性に疑わしいものも多い。読み物としては気軽に読めてなかなか面白い。
     文明が発展すればするほど、人はどんどん衰退していくという逆説はなかなか面白い。
    今の日本がそれを証明している。
     題材は暗いのが多いけれど明るい語り口でブラックユーモアの雰囲気があって楽しく読めた。

  • 何とも中途半端な本。
    逆説、という言葉から期待していた内容からは程遠い。
    故人の紹介では内田百間の紹介が面白かったのと、自己成就予言の紹介事例の一部。

    多分、書いてるこの人が逆説的なセンスがなくてつまらないところが一番問題なのかと思った。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・「グーグル・アマゾン化する社会」の関連本宣伝で

  • 最初に提示した目的に結局答えてない

  • ・夏目漱石、寺田寅彦、内田百閒、芥川龍之介のキャラの濃さ

    ・予言が予言自身を実現するプロセス→予言の自己成就(病は気からの自己暗示、貼ったラベルが相手を変化させる相互作用、噂が本当になる集合行動)⇔予言の自己破壊

    ・「思惑はずれ」にある種の快さを見出すユーモア精神は、人間が思い通りにいかない人生をなんとか生きていくための知恵ではないか

    ・高度消費社会(1980ごろ~)より、「発明が必要の母」化する。つまり、たまたまできた「生活無用品」が人々にライフスタイルを提案するようになる

    ・行き過ぎた個人主義の帰結=①分業化による支え合いの見えにくさがもたらす孤独感②自由と裏腹の自己責任③他者=「生きがい」の欠如による空虚

    ・もともとが虚弱なつくりの人間は、文化によって最強の生存能力を得てきた。しかし今となっては、人は自然環境よりもむしろ高度化しすぎた文明に適応することに四苦八苦し、大量の不適合者を生み出している。人間の作った文明が人間を破壊する

    ・発明がエラーをもたらし、そのエラーに対処するための発明が新たなエラーをもたらし…発明とエラーは相互に高度複雑化し、いずれ手に負えなくなる

  • 2011/6/10読了。

    ものごとを常識とは異なった角度から見ることで、新たな発見があることを指摘した本。
    例えば現在これだけ繁栄している人間であっても、その身体だけをみれば地球上のどんな環境にも適応していない。弱いからこそ社会や技術を発展させることができたという逆説。進化の過程はエラーを補うための歴史だ、という意見は非常に面白かった。

  • [ 内容 ]
    常識・決めつけ・思い込みを反転させれば、世界がスッキリ見えてくる。
    真の「思考力」「洞察力」をつける一冊。

    [ 目次 ]
    序章 異端妄説のすすめ
    第1章 逆説とは何か
    第2章 「逆説ことわざ」に見る人生知
    第3章 逆説的生き方?漱石とその門下生三人衆
    第4章 予言の自己成就
    第5章 人間という逆説
    第6章 文明という逆説

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 逆説の基本を学んで楽しく生きよう!という本。笑い方面では実用的かと。2011年20冊目、読了。

  • 気楽に読めます。
    私が天邪鬼なせいか、楽しく読めて、一気に3日かからないで読み終えました。
    一番印象的だったのは、寺田寅彦の逆説的な表現のところですかね。「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」とか「興味があるからやるとういよりは、やるから興味ができる」とか「狡猾なる似而非予言者」とか。
    あと、エジソン、アインシュタイン、ホーキングの大天才達が、あたまが悪いを越えて、むしろ脳に障害があったからこそ天才になれた、のあたりも面白かったですね。

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著者プロフィール

森下伸也(もりした・しんや)
1952年生まれ。京都大学文学部卒、大阪大学大学院修了。関西大学名誉教授。

「2021年 『カリスマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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