それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書 591)
- 光文社 (2012年7月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036942
感想・レビュー・書評
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自分がパワハラをする側にならないためにも。図書館で一気読み。
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それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~。笹山尚人先生の著書。力関係で優位な立場にある人間が弱い立場の人間に対してで暴力的で傲慢で乱暴、意地悪な言動や嫌がらせをすることがパワーハラスメント、パワハラ。パワーハラスメント、パワハラは要するに弱いものいじめと同じで、人間として最も卑劣な行為。そんな卑劣人間には断じてならない、パワハラやセクハラをする卑劣人間は断じて許さない。そういう空気を作ることが問題解決の第一歩になるのかも。
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読みやすくて参考になるいい本。
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どこまでが合法で、どこまでが違法か。違法性を証明するには、何を準備しなければいけないのか。就業する中で湧いてくる怒りを、感情論でなく論理的に説明することに対する模範解答を、当初書で知ることができる。
言葉の暴力に関して、判例が複数存在することが心強い。反面、企業側の倫理観がここまで崩れているのかと、驚きもある。就業環境の改善を企業側には真摯に考えていただきたい。 -
事例でパワハラを学ぶ本。
さすがにこれはありえない、というような事例ばっかりだけども、一つ一つの行動を見てみると、自分も怪しいのでは?と思えるものがあり、気を付けたい。 -
今現在もこんなパワハラがまかり通っていることに怒りを感じる。そして、立証の難しさに考え込んでしまった。録音はかなり有効らしいので、パワハラに合いそうなときには必ず録音しようと思う。
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数件の事例と解説、それに対する考え方と見解。
被害者側の観点のため、受けた場合どうすればいいかはわかる。
加害者にならないための基準が知りたかったがその点の記載は無かった。 -
パワハラ事件に労働者側で多くかかわってきた弁護士が、自分の担当した事件を交えつつ、労働者が、パワハラに遭遇したときどうすべきかを書いた本。「何がアウトで何がセーフか」というサブタイトルからは、使用者側にパワハラのボーダーラインを教授する本のようにも思えてやや誤解を招く。
やはり大事なのは、証拠集め。ICレコーダーなりメモなり、客観的証拠にしておくことが必要。それからやはり手段として基本的に使い勝手がいいのは労働審判。費用は民事調停と同じ(200万の損害賠償請求なら7500円など)。
パワハラで難しいのは、言葉の暴力の「ひどさ」をどう立証するか。この本で取り上げられていた事例は、被害者が精神科を受診して何らかの病状と認定されていたものが多く、そうなると「それはひどい」と言いやすくなるけれども、そうでない場合に、どこまでがパワハラといいうるか。
最後「パワハラが起きる職場は、被害者を替えながらパワハラが繰り返される」ということが書いてあった。著者自身もなぜかは説明できないぐらいのようだけど、感覚として納得できる。 -
弁護士の立場をわきまえており、その限界も正直に述べている点では良心的。自分の担当した事件のみの記載でリアリティーはあるが、網羅性がなく内容的にも不足感ありで入門書としてはどうかな?って気はする。新書だとこのレベルになってしまうのは仕方ないのか。
弁護士を立てる時は戦争になるし、基本的には辞職を覚悟し金銭解決を目的とする場合。会社の相談窓口は全くアテにならないので時間の無駄というか有害ですらある。イチバンよいのは労働組合による解決だろう。本書でもそれを勧めている。とにかく泣き寝入りしない事。まずは行政機関に電話相談すべし。