「生きづらい日本人」を捨てる (光文社新書 619)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037222

感想・レビュー・書評

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  • そういえば、下川裕治さんの12万円で世界を歩く、というの読んだことあります。
    どことなく、哀しげな雰囲気が漂う人だなぁと思っていたが、やはりそんな空気が人と共鳴するのか、他の人の人生を描きながら、下川さんの悲壮感もまた、ありありと伝わってくるかのようです。
    私は以前から、日本を離れて暮らす人たちの思いを知りたくて、その人が直接書いたものとそういう人たちのインタビューを集めたものの両方を読んできた。
    やはり、後者の本をもっと知りたいのですが、何かオススメありますか?

  • 旅作家でお馴染みの下川さんの著書。
    本書は、旅エッセイではない。
    海外で生きる日本人を題材にしたヒューマンドキュメントだ。

    沖縄、カンボジアのシェムリアップ、タイのチェンマイ、中国の上海、ラオスのビエンチャン、タイのバンコク、ベトナムのホーチミンで生きる日本人9人が物語になっている。

    そこに書かれている主人公は、海外で成功している日本人とは必ずしもいえない。ただ、それぞれの事情で日本を捨て、海外で暮らす。そして、どこか幸せを読み取ることができる。

    その経緯がドラマである。そして、日本の問題点というものを考えさせる。

    タイトルにもなっている、生きづらい日本人。
    海外にその答えを見つけ出そうとする主人公。

    ヒューマンノンフィクションだから、
    読み終えた後、なんともいえない気分になる。

    本書は、現代版のアジアンジャパニーズ(小林 紀晴 著)ともいえる。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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