- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334038014
感想・レビュー・書評
-
職場のとあるディスカッションで知性とは何か?という話を聴いた後に、偶然にもKindle Unlimitedでこの本がおすすめとして表示されたので、なんの気無しに読んでみたけど、期待以上にためになった。目標とビジョンの違いや志と野心の違い、戦略と戦術の違いや、エゴとの付き合い方(自分の心にエゴを見つけたときにはただそれを見つめるだけで良い)などなど、腑に落ちる内容で読んで良かった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
抽象的な結論でおわっているのがスッキリしない感じ。「なぜ、古典を読んでも人間力があがらないのか?」というのは決めつけすぎでは。人間力はじぶんのエゴを内観することというのは理解できるが、最初の問い要るかな。
-
Kindleで読みました。
「仕事の思想」を読んで関連書籍として読みました。精神的になりすぎていて参考にできなかった。また、各項目が否定的な問いから始まるので、モチベーションが下がる。おすすめしない。 -
なんとなく聞いたことはあったけども、知性と知能の違いについて改めて認識できた。前者は経験から得られ、後者は書物から得られる。社会人になった今ではこの意味がとてもよく分かる気がする。
仕事柄、まさにスーパージェネラリストであることが求められるため、本書はとても刺激になったし、また時間をおいて読み直したいと思う。 -
著者の言いたいことを要約すると「知性」と「知能」は違い、知性は智慧や経験に裏打ちされたもので、21世紀は7つの知性を統合したスーパージェネラリストが活躍する時代である、ということ。
まぁ言わんとしてることは解るのだが20年前にドラッガーが示唆済の汎論だし、「知性」と「知能」、「予見」と「予測」といった言葉遊びの感が否めない。高学歴は知能ばかりで知性がない、若者は経験がないから知性がない、経営者や起業家は7つのバランスに欠ける等々ややステレオタイプ過ぎないか。
知能の集積や醸成が知性に変わることはままあることだし、経験が帰納的な近視眼を生むこともままある。そういう諸々を理解することこそスーパージェネラリストなのではないだろうか。 -
ジーンクランツの例による7つの知性の垂直統合は、スーパージェネラリストがどんな人物かを想像するのに良い例え。著者の多数の著書が紹介されている。
-
変化が激しく、先が見えない世界の中で、「答えの無い問い」を考え、正しい答えを出すために必要なのは知識や知能ではなく、知性である。ではその知性とは何なのかを簡潔・明快な言葉で整理した啓発書。
著者は、これからの世界で活躍するのは「スーパージェネラリスト」であるという。ジェネラリストといっても、机上の知識を水平的に拡張するのではない。自らの経験を通じて思考・ビジョン・志・戦略・戦術・技術・人間力という、7段階の思考をバランスよく鍛え、上下段階の往復運動が生み出す「垂直統合によるシナジー」を通じて磨かれる知性こそが、「複雑系」の世界に価値をもたらす鍵になると主張する。
著者のこれまでの多数の著作からの引用も多く、集大成的な側面がある一方、新味に欠ける印象もあるが、自分に足りないものは何か、今のキャリアを更に進めるにあたって何を考えるべきか、掘り下げる良いきっかけになる。新たな知識の導入というよりも、心構えを新たにするために読むべき一冊。