日本の医療格差は9倍 医師不足の真実 (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038427

感想・レビュー・書評

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  • 日本国内の医療格差について書いた一冊。

    雑文が多かったが勉強にはなった。

  • 人口あたりの国公立医学部定員は関東1に対して四国9。医学部数の不均衡が、地域の医師数の不均衡につながっている。関東は国公立医学部が少なく、高額な私大が多いため開業医の子弟しか行けない状況。

    なぞなぞのようなタイトル。救急搬送のたらい回しも、まわりまわって、医学部定員数、そして江戸時代からの地域特性に由来する…そうかもしれない。

  • 日本の医療は西高東低。人口当たりの医学部の数、医師数が地域によって大きな隔たりがある。

  • 西高東低になっている日本の医療格差の根源が,明治政府および近現代の軍による政略にあると喝破する.そして,この医療格差を是正するための具体的方策を提示する.しかし,既得権益を捨てたくない上層部は認めないだろうな….海堂作品のテーゼと相通ずるところがある.

  • なかなかの内容。
    近代史からの西日本、は、なるほど、と。
    医療格差を、対人口、でみるか、対面積、でみるか。

    都市部の国公立医学部の数の少なさゆえ、地方大医学部が都市部の草刈り場となっているのは事実。
    彼らが卒後、地元である都市部へ帰るのは一目瞭然。
    となれば、地域枠をこしらえる地方大学の気持ちも十分わかる。
    研修医制度だってそう。
    地方病院は医師確保に四苦八苦してる。
    ただ単に医学部創設して問題解決にはならない。

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著者プロフィール

上 昌広(かみ・まさひろ)
医師・医学博士/特定非営利活動法人(NPO)医療ガバナンス研究所理事長/ナビタスクリニック新宿内科医・行田総合病院非常勤内科医/星槎大学客員教授/元東京大学医科学研究所特任教授

1987年灘高等学校卒業/1993年東京大学医学部医学科卒業/1993‒94年東京大学医学部附属病院内科研修医/1995年東京都立駒込病院 血液内科医員/1999年東京大学大学院医学系研究科修了/1999‒2001年国家公務員共済組合 虎の門病院 血液科医員/2001‒2005年国立がんセンター中央病院 薬物療法部医員/2005年10月東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門 客員准教授/2008年10月東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 特任准教授/2010年7月~2016年3月東京大学医科学研究所 特任教授/2015年12月~現在星槎大学 客員教授/2016年4月より現職

「2022年 『ポストコロナ時代に医学部をめざす人のための 医療の仕事大研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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