育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334039776

感想・レビュー・書評

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  • 研究仮説の設定がポジティブで面白い。問いの重要性を再認識。私の職場は女性管理職割合が50%を超えているのですが、小学校低学年以下の子育て中となるとやはり少数...。本書をヒントに色々と試してみよう。
    「マネジメント的役割を担うことはあなたにとって魅力的ですか」

  • 中原さんの文章の読みやすさに感動。
    全ての育児に携わる人に読んで欲しい。

  • 育児においても、マネジメント能力を育むことができるという事が理解できた。ただそのためには自分自身が主体的に計画をしたり、コミュニケーションを行っていくことが大事であるといことを肝に銘じたい。自分自身のことだけではなく、職場の雰囲気自体を変えていくアクションを起こしていくことも必要であると思う。

  • 長時間労働の是正と成果主義の導入などといった人事制度改革によって、ワークライフバランスを大切にしたいと考える共働き夫婦の子育ては随分やりやすくなるだろうと感じました。いかに労働環境の現状維持バイアスとアンラーニング先入観に気付くか、が大切ですね。

  • 子育て世代に必要とされている仕事に必要な能力は、育児によって成長を促せるという研究結果を説明している本。修士論文の研究内容を対話形式で説明しており、若干読みにくいものの、子育て世代の共働き家庭の人を励ます内容となっている。
    以下、忘れたくないメモ。
    ・育児世代は管理職になるところかなっている場合が多い。家庭外の人と情報共有をしながら、育児における目的を果たしていく中で、職場で必要とされるリーダーシップ等が身につく。
    ・チーム育児で取り組むといいのは、振り返り、見直し、やってみるの3ステップ。
    ・育休明けの女性は仕事を囲いこみ、自分で全部やらなければと思いがち。周りに助けを求めたり、状況を共有すること。
    ・ヘルプシーキングが大切。日頃から、助けてもらえる第三者を用意する。
    ・子育て世代が日本の悪習『長時間勤務』を変える。長時間勤務から長期間勤務をする日本がやってくる。定年もなくなるかもしれない。働く時間の長さではなく、出せた成果が評価されるようになる。細く長く働いていく。

  • 育児は仕事の足かせになるというネガティブな印象を少しでも変えるための本。

    ・専業主婦は少数派になる可能性。
    自分の仕事を持ちたいという女性の増加、家計の厳しさから共働き夫婦が今や6割まで増えてきた。

    ・父親の子育て参加のメリット3つ。
    対人関係系(多様性のある人間関係、攻撃回避を含めた自己調整能力を学べる)、ストレス系(母の育児不安やストレス軽減)、非行抑制系(子供の非行を防止)。

    ・育児=子供のお世話ではない。
    保育園のリストアップ、先生とのコミュニケーション、行事参加、トラブルあったら相談などの体制づくりも含む。

    ・ワンオペ育児ではなくチーム育児。
    出産後、共働き生活がスタートして1年が正念場。そこでチーム形成ができればその後も働いていける可能性が高まる。

    ・リーダーシップ行動。
    ゴールを設定して人を巻き込む行動。育児は1つのプロジェクトで、リーダーシップ行動の獲得が促される経験が含まれている。

    ・育休中のママと管理職の共通点2つ。
    次に何が起こるのか予測しにくい。仕事の重なり度が激しい。

    ・チルドレンファーストではなくファミリーファースト。
    やりたいことができなくて不満が溜まる、それが子供に伝わるというデフレスパイラルに陥る人が多い。

    ・思い込む男性が乗り越えるべき3つの壁。
    できるとは思えない思い込みを解除する。
    やり方を学ぶ(1-2ヶ月なんとか頑張ってみる)。
    働き方の見直し。
    +妻の先輩風に耐える。

    ・女性は育児が苦手とは言えない。

    ・翻弄されることを楽しまなきゃやってられない。

    ・家事の総量を書き出すことで夫のしている割合がわかる。

    ・ヘルプシーキング思考。抱え込まずに他者に対して援助を求めていく発想。
    出産はプレイヤー発想からマネージャー発想に切り替える絶好のチャンス。


    男性の育児参加の重要性が学べた。

  • 資生堂ショック
    女性を抱える会社だけが負担を抱えるのではなく男性の会社も込みで負担をシェアする

    リーダーシップを磨くにはリーダシップをこなすしかない
    育児もいわゆるリーダシップのステークホルダーをリードする経験になりうるのか(仕事ベースでの経験がベストだが、ポジティブな要素もある)
    協働の計画と実践
    家庭外との連携

    自分一人でうまくいかない時に周りを頼るようにかる、マインドセットの変化

    管理職になることはノーでも、「マネジメント役割を担うことは魅力的」はイエス

  • ひとりで抱え込まず今後のキャリアのためにもチーム育児を積極的にやっていこうというマインドになれた。子供のために専業主婦を安易に選ぶんじゃなくて、子にとっても色んな人に頼れる周囲のネットワークをつくってあげるというのもいいかもなと思った。

  • まずこういう研究分野があることを初めて知りました。買いてあることは「そのとおり」と頷けることばかり。この本の本筋とは違うと思いますが、質問の仕方(管理職になりたいか?)を変えるだけで、ポジティブな回答が得られることが興味深かった。

  • 家族以外のリソースとチームを組んで、子育てを進めることは、仕事のリーダーシップ向上に役立つ。
    ヘルプシーキングと自分のためにセーフティネットを貼りまくることが、チーム育児には必要となってくる。

    あなたは管理職になりたいですか?という単純な問いではなく、周りに望まれたらやりますか?という質問に変えると回答が大きく変わるという。

    現状変わらなければならないのは、長時間労働。それを阻むのはミドル層の意識。つまり、残業してこそナンボな考え方。労働時間による評価ではなく、パフォーマンスによる評価の変化も必要となる。

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