バンクシー アート・テロリスト (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044466

感想・レビュー・書評

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  • BANKSY好きじゃしぃ
    .
    ってな事で、
    毛利嘉孝の『バンクシー アート・テロリスト』

    5年位前に図書館で見つけた『Wall and Piece』を見てから一発で大好きになったねぇ

    元々キース・へリング、アンディ・ウォーホル、エッシャー等のポップ・アートが好きじゃったんでね。

    この本はバンクシーの歴史書と言っても良いくらいの内容じゃね。

    絵に込めた意味やアートとは何かと投げ掛ける皮肉さとポップの融合

    サザビーズのシュレッダー事件でより世界にその名を轟かせたバンクシーをうちのりともんも流石に知ってたんでなんだか嬉しかった

    Wall and Pieceをまた観たくなったな♪

    2020年32冊目

  • ポルトガルに留学したとき、現地の人から何気なく「バンクシーの絵」と壁に描かれていた風船と少女?を見せられて、興味を持った。
    バンクシーについて少し知りたかっただけだが、グラフィティ文化が表現する自由さと、ストリートの美学を学べるとは思わなかった。

  • 好きなジャンルの新書ではなかったが、読む必要があったので読んだ。
    後半は一気に読めて面白かった。
    バンクシー入門書にはちょうどいいと思う。

  • 落札額1億5000万円。その瞬間、額縁に仕掛けられたシュレッダー
    が動き出し、会場に衝撃が走った。

    2018年のサザビーズでのオークション風景は、その作品を体現す
    るような仕掛けだったのだろう。私は、彼の多く作品の根底に
    見ているのは「抵抗」であるからだ。

    だから、東京都内で彼の作品が発見された時の、小池百合子知事
    のはしゃぎようには違和感しか覚えなかった。だって、落書き
    禁止場所に書かれてたんだぜ?

    有名な匿名アーティストの作品だからって、はしゃぐのは違う
    と思うのよ。為政者ならば…ね。

    バンクシー。謎のアーティストは何者なのか、どのような文化的
    背景を持って生まれたのか、世界的名声を得るまでの活動などを
    追ったのが本書である。

    活動当初は顔出しもしてたんだね。でも、今は個人として活動
    しているのではなく、「バンクシー」というプロジェクトに
    なっているのじゃないのかな。

    神出鬼没だし、世界中のどこへでも現れるし、なかには彼らの
    作品とは思われず消されてしまった作品もあるのだろうな。

    まぁ、それがストリート・アートの運命なのだろうと思う。
    どんなに有名でも、落書きは落書き。でも、私はその抵抗の
    精神は好きだけどね。

  • バンクシー本はたくさん出ていますが、毛利氏が書いたものだったので購入。(他、バンクシーに関して信頼できる書き手は鈴木沓子氏も)

    評論や解説、翻訳は(直接インタビューが難しいバンクシーのようなアーティストに関しては特に)「信頼できうる人が書いているか」がとても重要だと思うので、こちらは最適の一冊だと思います。

  • 目に止まって好きだなと思い購入したアートキャンバスがバンクシーのものだった。
    自分が一目惚れした絵を描く人がどんな人なんだろう?と思って読んでみた。
    バンクシーにとっての武器が、絵なのだと思った。

  • 今度、バンクシー展に行こうと思っているので、
    その予習がてら読んでみました。

    バンクシーは名前は聞いたことがあるし、
    アート作品もいくつか見たことがあるし、
    オークションで作品にシュレッダーが入ったというニュースも知っているけれど、
    それ以上のことはよく知らないな…という
    自分のような人に向けた書いた本。

    バンクシーがなぜ匿名なのか?、
    壁にグラフィックを描くアーティストの中でも
    特にバンクシーが有名になったのはなぜなのか?、
    壁に絵を描く作品以外の作品は?、
    なぜ自分の作品をシュレッダーにかけたのか?、
    などなど、著者の推測もあるとは思いますが、
    バンクシーの哲学が垣間見れる本だと思います。

  • 私は現代美術については全然知識がないので、バンクシーの芸術もどう楽しんでいいのかわからなかった。ただ、既存の芸術の知識がなくても理解できる(嫌な言い方をすると「猿でもわかる」)類のものであることがこの本を読み納得できた。体制内に巣食う反体制的存在であり、まさにアート界のドブネズミなのだなと。カルチュラル・スタディーズに詳しいこの著者ならではの、現代美術一本ではなく音楽やその他の英国文化を絡めた方向から論じた批評は柔軟でこれまたわかりやすい。ただ「カッコいい」と感じたらそれが全て。それが受け取り方だと思った

  • 11月の初めごろに、宝島の「バンクシーを読む」という本を読んだばかりである。
    図書館へ行ったら、この秋の読書週間で、『大人の福袋』という企画で、封筒の表に「21世紀ののピカソ?」と評された題名で、中身が、見えないようなった本の入った封筒を手にして帰路へ。

    予感したように、「バンクシー」についての本であった。
    サザビーズのオークションで、誰もが、目にした、『風船と少女』の落札された瞬間に 半分がシュレッダーで、裁断という事で、一躍世界を震撼させたバンクシー。

    覆面の謎のアーティスト。
    グラフィティと言うと、少しお洒落っぽく聞こえるが、落書きの事である。
    しかし、バンクシーの思いは、気まぐれの落書きでない。
    よく、ニューヨークの下町や地下鉄に 描かれている落書きとは、違っている。

    なぜなら、バンクシーの故郷と言われているブリストル独特の歴史と人種暴動の影響が強い。

    どうして、謎の人物で、あり続けるのかの理由が、グラフィティとアートの違いにある。
    グラフィティならば、消去しないといけないのか??
    公共の場所に 許可なくして描かれた落書き(?)は、処罰される。
    どこまでが、アートに分類されるのだろうか?

    世界的に、活躍するバンクシー パレスチナの分離壁に描かれた絵、そしてホテル開業まで成し得ているのは、
    覆面画家であるからだろう。
    武術館へ、そして、テレビに迄侵入しているバンクシー、これから、どんな課題を呈してくれるグラフィティを描くのだろうか?

    サザビーズで、へリングやバスキア等のゾゾタウンの前澤友作氏の落札金額の凄さに、余計に、興味深く見てしまった。

    しかし、バンクシーのサザビーズを描いている比喩的グラフィティにも、拍手を送りたい気になった。

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著者プロフィール

毛利嘉孝
毛利嘉孝
社会学者。1963年生まれ。専門は文化研究/メディア研究。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジPh.D.(Sociology)。九州大学大学院比較社会文化研究科助教授等を経て現職。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『バンクシー』(光文社新書、2019)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房、2012)、『ストリートの思想』(NHK出版、2009)、『文化=政治』(月曜社、2003)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会、2017)等。

「2023年 『朝露』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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