農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
3.96
  • (23)
  • (23)
  • (18)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 382
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046248

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ■ Before(本の選定理由)
    なかなか刺激的なタイトル。JAの闇など暴いてくれるのだろうか。

    ■ 気づき
    農業経営者が著者の本。成功されていて、自分なりの哲学を持っている。主張が甘え農業者は去れ!というのが、やや勿体無いように感じた。

    ■ Todo
    補助金やJAの仕組みの弊害も大きいのだと思う。そうした、経営としての農業の課題・展望みたいなものをもっと教えてほしい。

  • 言語化しにくいところの言語化が素晴らしい。熱い内容なのにカラッとした文体で気持ちがいい。徹底的に誤読しないように注意深く書かれているので、食や農業に興味のある人は一読をお勧めする。
    著者のロマンと生きて行くための身も蓋もない現実世界とのバランスがとても良い。

  • 農業の事が書いてありますが、読後感としてはビジネス書、自己啓発書です。文章が長いところはありますが、本音で表現しているのと、それを正確に伝えようと丁寧なのだということがよく伝わってきます。私はそう受け取りました。それにしても、鋭く含蓄のある言葉が頻出でした。農業という事業を営み組織を運営している経営者なので、要は業界の名物経営者が、自伝というほど老け込むのではなく、より前向きに業界と事業と経営を語っているという本ですね。すごく良かった。

  • お、面白い、星5つ。
    ・・・農業従事者執筆プレミアム、も、もちろんあるけど(すみません)、プレミアムなしでも、純粋に農業を論じた本、真摯に自分の仕事と業界に向き合い考えを練り上げて言葉にした本、として面白い
    (P261:著者は世間の農業参入者に対する評価には「若さプレミアム」「エリート街道捨てたプレミアム」という下駄があると考えています。)

    2章まで読んで、著者の販売する野菜を食べてみたい、と思いました。
    ネットで久松農園を探し当てたところ、そのサイトでメガネをかけてにっこり笑うオーナーに、また、びっくり。
    この本の表紙の、熊手担いで睨みの効いたおっちゃんと、えらい違うやん(笑)
    そういうところも含めて、面白い。

  • 最後の健康に関するところは
    同意しかない

  • 久松さんの挑発的なタイトルに表紙。
    100%同意というわけではないけれど、んんんと思わされる。
    自分はどう進めるべきか、何度か読み直して考えようと思う。

  • 農業の産業構造や課題について色んなインプットがあり勉強になった一冊でした。農業に限らず、自分の志向や状況に応じて戦略をどう組み立てるかという点についても学びがありました!

  • そのとおり。
    よく言葉にしてくれた。
    と、思うことしか書かれていない。
    読後すぐでは、これ以上の感想がない。

  • 農家に対する適正な評価がもっと広がればいいと思った。

  • 刺激的なタイトルではあるが、自身農園を運営される中で農に対する考えを記した一冊。今の農における課題やあふべきふがたが展開される。読み進めるうちに興味深く感じたのは、書かれている内容が決して農だけに当てはまることばかりではないこと。これはビジネス書としても成立しているような印象を受ける。後半になるとよりその印象を強く受けるようになり、仕事に対する取り組み姿勢や、マネジメント論にもに通じるエッセンスが入っているように感じられた。あれ⁈これってつまるところアート思考のアプローチだよな、と思わされる一節などもあり、信じるものや想いが自身の野菜づくりや農園運営に表れている。冷静に俯瞰して事態の理解と打ち手を考える中で、ぶれない自分軸をもって動かれているのだなと感じさせられる。
    農のことも理解が深まったが、それ以上に得たものがあった、いい意味で期待を裏切られた一冊。

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

株式会社久松農園 代表取締役。1970年茨城県生まれ。1994年慶応義塾大学経済学部卒業後、帝人株式会社入社。工業用繊維の輸出営業に従事。1998年農業研修を経て、独立就農。現在は7名のスタッフと共に、年間50品目以上の旬の有機野菜を栽培し、契約消費者と都内の飲食店に直接販売。ソーシャル時代の新しい有機農業を展開している。自治体や小売店と連携し、補助金に頼らないで生き残れる小規模独立型の農業者の育成にも力を入れる。著書に『キレイゴトぬきの農業論』(新潮新書)がある。

「2014年 『小さくて強い農業をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久松達央の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
川上未映子
劉 慈欣
ヴィクトール・E...
アンデシュ・ハン...
マシュー・サイド
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×