簡単に読めるけれど、そう深く内容が入ってくるわけではない。
一言で言えば、正確なロジックの先には一つの結論しか見出せない。
もし、皆が完全に網羅的な検討ができれば、差異化はできない。ということか。
「完全に網羅的な検討」がフィクションでしかない以上、空論だとも思う。

2024年4月25日

読書状況 読み終わった [2024年4月25日]

ちょっとよく分からなかった。

2024年4月24日

読書状況 読み終わった [2024年4月24日]

若っいなぁ。
山田詠美さん。
感性が、変わらない。
周囲も変わらない人たちみたい。

Be brave,Be unique!
そうすれば、特別な人生への招待状が、あなたの許にやって来る。これ、ほんと。

すげー。

2024年4月22日

読書状況 読み終わった [2024年4月22日]

ん?

「行き場のない熱を抱えた少年の切実なる暴走劇!」と帯にあるが…

ちょっと訳わからなすぎ。
物語が終わったのかどうかも。

2024年4月22日

読書状況 読み終わった [2024年4月22日]

実用として使えそうな、数値化の本。
よかった。

◯仕事の結果=行動の量×行動の質
◯質よりまずは量を改善するのが基本
◯行動の質改善の優先順位付けは、「インパクト」と「取り組み易さ」
◯選択肢が三つ以上あれば、「インパクト」と「取り組み易さ」のマトリックスで検討

2024年4月21日

読書状況 読み終わった [2024年4月21日]

優しい本。
ジンとした。

心理学とか、カウンセリングとか、あまり科学的じゃないよね、とか思っていたけど、そういう問題じゃないのかも。

再現可能だとか、ロジックだとかで、幸せには近づけないなら、僕はどうすればいいか。
という問いの、答えに近づくことができるようにも、思える。

簡単じゃないし、またすぐ違うことを考えてしまいそうだけど。

2024年4月16日

読書状況 読み終わった [2024年4月16日]

萬壱さんの新刊。
楽しみにして読んだのだけど…
今回は響かなかった。

帯に「墓参り」のカタチは、十人十色。とあったが、墓参り、関係なかったよね…
他にいいコピーありそうだけど。

2024年4月11日

読書状況 読み終わった [2024年4月11日]

帯の「人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな」というコピーに惹かれて購入。
凄いやつじゃない、と思いすぎたのかな。
ちょっと、蝶の名前や特徴とかを覚えづらかったのもあってか、あんまり没入できなかった。

2024年4月11日

読書状況 読み終わった [2024年4月11日]

夏川草介さんの新刊。
松本から離れ京都を舞台に。

論理的に考えても、面倒になるようなことも、心打つ優れた物語の一環として語られれば、すんなり胸に染み入る、ということを実現させた一編。

人生は与えられたものが基本全て。
それでいてなお真摯に生きるために、どう考えるべきなのか。
ということが、最近気になっている。

主人公ぎ少し完璧すぎて、羨ましくなる、没入しづらくなる、のが玉に瑕というぐらいかな。

P204
いつかあいつが言っていたことだ。世界には、慈悲も慈愛も存在しない。努力も忍耐も役に
立たない。無数の歯車ががっちり組み合って、延々と果てしなく回り続けているような冷たい
空間が広がっているだけだと。

P217
そうやって突き詰めていけば、人間が自分の意志でできることなんて、ほとんどないことに気が付く。つまり人間は、世界という決められた枠組みの中で、ただ流木のように流されていく無力な存在というわけだ。
(中略)
スピノザの面白いところは、人間の努力というものを肯定した点にある。すべてが決まっているのなら、努力なんて意味ずなのに、彼は言うんだ。"だからこそ"努力が必要だと。
(中略)
私は、希望に溢れた論理展開だと感じるんだよ。何でもできるって万能感を抱えながら、無限に走らされる方がずっと過酷さ。
(中略)
人の出会いもまたそうであろう。意志の力で、より良い人と巡り合えるというものではない。
願えば叶うというのなら、これほどわかりやすい世界もないのである。
願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意志や祈りや願いでは、世界は変
えられない。そのことは、絶望なのではなく、希望なのである。

2024年4月3日

読書状況 読み終わった [2024年4月3日]

社会、組織というものへの違和感。
その中の個の振る舞いの不可解さ。
自らを振り返っても、そこに確固たる何かは見つからない。

そうした、「生きづらさ」みたいなものを、劇画調にした「就活」を舞台に開陳した本。
「舞踏会」と似た作品。
(僕は舞踏会が好き)

選考に漏れると死ぬ、という設定があまりにも極端で、そこで冷めてしまうのが、イマイチな点。

「MARCH」カードゲームのコンセプトは面白かった。
昨今Jが凋落気味と聞いて心を痛めていたのだが、ジョーカー的に扱ってもらっていたし、作品中のJのみんなも中々よかった。やっぱ女の子だったけど。
「指定校推薦でHに負ける」は意味不明だけど、ある友人が「指定校推薦のみんなのおかげで定員が実質的に減っているから、結果して一般入試の我々は賢そうな顔ができる」と言っていたことを思い出した。彼からは学ぶことが多く、今でもときに様々な発言を思い出すことがある。

しかし。
考えてみれば…
MARCHカードゲームにJも加えられている。
と、みれば…
残念としか言いようがないのかもしれない。

2024年3月28日

読書状況 読み終わった [2024年3月28日]

前半を読んでいるうちは、「科学的ではない」お話だなぁ、と感じるところが多かった。
母親との愛着ばかりに何故か着目し、父親、あるいはその他の周囲の人との関係に関する話、分析が全く出てこないところなどは、その姿勢の偏りだけで、この内容を読み進める価値がないのではないか、と思ったほどだった。

しかし、実のところ、自分自身も、直感的には著者と同種の感覚を持っていたこともあり、読み進めたところ、共感する部分が多く、読後感としては、そのとおりと腑に落ちるものだった。

P99前後の「例えば、幸福になるという一事をとってみても、生物学的な仕組みを超えることはできない。」というあたり、正にそのとおりと思う。

自然に設計された、与えられた肉体で生きていく以上、感覚、幸せの源はロジックや正義では説明できない、与えられた肉体、頭脳が勝手に感じるものでしかないはず。
だから、その法則を理解し、それを前提として、上手にコントロール可能なことがらをコントロールしていくことが、幸せにつながる、ということだと思う。
例えば、ポリコレに沿うことは、多くの人の幸せにはつながらないのではないか、と思う。
昨今、喧しいポリコレが鬱陶しいが、その鬱陶しさを中和する良著でした。

2024年3月24日

読書状況 読み終わった [2024年3月24日]

僕より10歳ほど上の元電通社員の回顧録。

学生時代、広告代理店への就職を考えた時期があったが、ある先輩の話を聞いて翻意した。
広告代理店に興味を持っていた自分にとって、この本に特段の新しい話は見つからない。
まぁ、そんなとこだろう、ということが綴られている。

いずれにせよ、どこの業界であれ、ごく一部の幸運な例外を除き、勤め人の多くは静かに寂しく、職場を去ることになるのだろう。
光が濃ければ濃いほど、影もまた濃いのかもしれない。
アルコール依存になってしまい、体を壊したのも、体が強かったせいもあるのかもしれない。
体が弱ければ、まずそこまで飲めないものだと思う。

少し健康も取り戻しつつあり、希望を持ち、前向きに歩み始められたところで終わっているのは、一つの救いと感じた。

2024年3月23日

読書状況 読み終わった [2024年3月23日]

いい本だった。
モテ、について書いているのが、割と独自で面白かった。

2024年3月15日

読書状況 読み終わった [2024年3月15日]

集団でなければ、生き残れない種、人類。
色んなバイアスがあるに違いない。

後から考えて、頭で理解した気になるのが精一杯で、打ち砕く、のはまぁ無理だろうな、と改めて思った。

2024年3月14日

読書状況 読み終わった [2024年3月14日]

山崎さんが他でも書いてること、堀江さんが他所でも言ってることを、読みやすくまとめた本。
さらさらと読める。

2024年3月14日

読書状況 読み終わった [2024年3月14日]

雇われて働くものの賃金の差。
賃金は、役職位により変わると解せば、役職位の差が性別により存在するということ。

ジェンダー論が煩く叫ばれているが、この本は冷静な分析がなされているやに聞き、読んでみようと思った。

企業に雇われて働き、そこで評価される・多くの賃金を貰う、ことに対する欲望を、男女問わず、皆持つもの、そこに高い優先順位を感じるものという前提で、話はやはり進む。

多分、その価値観に囚われ続ける限り、この手のジェンダー論は終わらないんだろう。
複数対複数で、ピッタリ一緒になるなんて、多分ありえない。平均を見るの?集団内の偏りはどう評価するの?ホントにその属性が差の要因なの?(この本では実はそこにも踏み込んでいて、そこは大いに評価できる)

男は妊娠も出産もできない。
(単純に優劣があるわけではないというのは勿論の前提だが)頭脳も含めた身体の機能は、男性女性で大きく異なる。ある一つの尺度で見るとき、そこに差があるのはごく自然だと私は思う。
スポーツに男女別の枠があることが自然なのは、なにもその世界だけ特別だからではないと考える。

問題意識が、「男女同じ結果ではないのは何らかの異常・問題がその背景にある」というものであり、それはやはり異様なもののように感じたので、しっかり読み込む気になれなかった。

雇われて働く苦しさを感じてもなお、そこに留まり続けてしまうこと、人生全体と働くということをどう上手く折り合いをつけるかということ、などが今の私の興味の対象であるので、ノーベル賞さんに言うことではないが、なんだか浅薄だな、とまで感じてしまった。

残念。

2024年3月14日

読書状況 読み終わった [2024年3月14日]

人種、民族、宗教、文化、歴史。
あると言えばある。
実態はないと言えばない。

人が集まり、緩く、厳密な定義を持たせないことで、なんとなく成立する物語。
中には、先鋭的に解釈して文字通り人を殺してでも、自らの物語の筋書きを貫くものもいる。
周囲との調和を目指すものもいる。

人は木の股から生えてはこない。
一人で成人することもできない。
親、社会、他者から、言葉を、生活を、文化を与えられて育つ。
それら、全ての偏りから自由には生きることはできない。
なんという不自由さだろう。

幸せなことに、今自分の周囲において、人種だの国家だの文化だのが原因で、殺したり殺されたりの連鎖があるわけではない。

しかし、自分とテロリスト、教条的な信仰などを持つ人の間に、なにか本質的な違いがあるわけではないように感じる。

もう少し考えていくべきテーマなのかな、と思う。

2024年2月26日

読書状況 読み終わった [2024年2月26日]

例示が多く少し長いが、良著。
何に苛かされているのか、の解像度を上げることができたように思う。
Politically correctness への不快感。
いろんな分析があると、面白かった。

2024年2月23日

読書状況 読み終わった [2024年2月23日]

組織で「仕事」に取り組むとき。
例えば、組織に新たなメンバーを加える際。
意思決定者に承認を得ることは必須であり、その承認がどのような原則に基づくのか。
データやロジックのみで語れるものなら、承認者は不要とも言える。
そこの原則に、政治的正義、politically correctness、つまりデータでもロジックでも、本当の、正義でもないものが採用されるとき、世界は狂う。

誰か、ときの権力を掴んだもの、もの達の政治的な意図に、最大限阿ったもの、もの達が世の経済的利得、名声を獲得する。
つまり「正しさ」や「美しさ」は、政治に押し潰される。
そうして、阿り、結果して、押し潰す側となった人たちは、ただ目端が効いているだけで、阿り、世を偏らせ、住みづらいものにしていることには、無頓着だが、なかには途中から気持ち悪さに居心地の悪い思いを抱えるものも後をたたない。

「平和」や「平等」を80年以上謳歌し、混乱少なく過ごしてきた日本社会が、それゆえの歪みを抱え、軋んでいることを感じた。

沼田氏の描写は、太宰治さんの作品の登場人物を想い起こさせるものだった。


「結局そうして今も、就活で人事部に喜ばれそうな、意識の高い仲間たちと一緒に、チームワークを大事にしながら、ビジネスごっこをしているだけなんじゃないか?」
p28

「人生に対して真面目な人のほうが道徳的に優れているとか、経済的に成功に近いとか、そんなことは関係ないのだろう。むしろ自分の意思とは関係なく誰か賢い人の意見に全ベットするとか、思ってもないことを言うとか、そういうことができる器用な人のほうが、人生をうまく進められるんじゃないか。」
p40

2024年2月23日

読書状況 読み終わった [2024年2月23日]

はっきりとは覚えていないが、この人と森毅さんがカッコよくて、京都大学に憧れた時期がある。
職場で見かけるその大学の出身者は…
言いますまい。一括りにできるものではないことくらい流石に知ってはいるはず。大幅に脱線した。

粘り強い論考。
すぐ気持ちよく着地したい気持ちを、覚させる力のあるロジック。
現代においても古びることがない、というのはやはりこの論考の持つ力なんだと思う。

「戦争はおそらく不治の病であるかもしれない。しかし、われわれはそれを治療するために努力しつづけなくてはならないのである。つまり、われわれは懐疑的にならざるをえないが、絶望してはならない。それは医師と外交官と、そして人間のつとめなのである。」
P232

2024年2月14日

読書状況 読み終わった [2024年2月14日]

基本的にはツイートをまとめ、編集した本。
この後に著された著作で深耕される問題意識が、幾つかの章に整理され掲載されている。

2024年1月24日

読書状況 読み終わった [2024年1月24日]

日頃ぼんやりと考えていることが、言葉として、文章としてまとめられている、という感覚。
遺伝、環境と自己。
不条理と努力。

あなたの夢はなにか。とまっすぐな目で聞いてくる人たちがいる。
今の持ち物とこれからの偶然を見据え、どこが目指すことのできる場所だろうか、と考えても、人様にお話しできるような美しい物語は語れない。
「夢は寝てみるもんだよ。」
と言いたくもなる。

夢と表現していいのかどうかわからないが、将来の自らの姿については、一人呻吟して、選びたくもない僅かな選択肢の中から、それでも選んでいくその先にほのかに見える程度のものでしかないのではないか。

2024年1月24日

読書状況 読み終わった [2024年1月24日]

話の節々に、煮え切らないいつもの重松節が絡みついて、うーん、ちょっとね。
という感じだけど…
最後の一節はよかった。


ビストロからの帰り道は、その酔いかげんを保ったまま、散歩気分で歩いた。
手をつなぐでも肩を寄せ合うでもなく、けれど誰も割り込めない微妙な距離を、とりとめのな
いおしゃべりが埋めていく。
若い頃の思い出話ではない。それはさすがに出来すぎになってしまう。老後の話は興醒めだし、話題をテレビや新聞から無理に探すぐらいなら、満たされた沈黙を味わったほうがずっといい。
結局、話すのは、どうということのない確認や連絡ばかりだった。
「明日の朝は、ご飯だからね。納豆、今日までだったの忘れてた」
「わかった。あと、明日のゴミって不燃だっけ、ペットボトルだっけ」
「第三月曜だから、ペットボトル。よろしくね」
「りょーかーい」
そんなありふれたやり取りを、いつか、ずっと遠い先のある日、片割れは涙が出るほど懐かし
く思いだすだろう。そして、先に逝った片割れを思い、がらんとした我が家で、静かなため息をつくだろう。
しかし、それもまた、別の話にしておこう。
二人は我が家に帰り着く。
たとえ待っている人は誰もいなくても、黙って我が家に入るのはやはり寂しい。
玄関のドアを開け、声をそろえて――
「ただいま!」

p419

2024年1月23日

読書状況 読み終わった [2024年1月23日]

週刊文春かな、いやそれ以上だね、という感じのあることないこと加減。
元々、実在しない名称の組織と個人ではあるので、あることないこと、といってもあれだけど。
最後は永守さん?を引退させちゃうし、展開にもムリというか、絵空事感が強くなってあんまり面白くもなくなるけど、ああいう変な終わり方にすることで、トヨ◯さんにエクスキューズしているのかなぁとも思った。
組織が人をどう遇するか。
いろんな、運、不条理があるよね、というか基本それかなと思いました。

2024年1月17日

読書状況 読み終わった [2024年1月17日]
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