- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334071530
感想・レビュー・書評
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3つの短編集。どれも超能力にまつわる話。
超能力を持っていることによって描かれる苦悩とか。
クロスファイアへと続く「燔祭」も好きだけど、「鳩笛草」が私は一番好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
超能力と言われてしまうと苦手な部類やけど、第六感や千里眼やと受け入れやすくなる。
ポケベル出てきたり、ちょっと昔を感じたけど、時代を越えて面白かった。 -
超能力を持った3人の女性のそれぞれの短編集です。1作目の「朽ちていくまで」はミステリアスだし、話のテンポも良かったので、引き込まれました。2作目「燔祭」は宮部みゆきさんらしい細かな描写が細かすぎて、結末まで遠回りしてる感じで、あまり楽しめませんでした。「クロスファイア」という話に続くそうですが、淳子の考え方が怖すぎて、読むか足踏みしてしまいます。「鳩笛草」も「燔祭」の余韻で前半は入り込めませんでしたが、最後の方に来てやっと推理小説らしくなり良かったです。ポンちゃんの未来が気になります。
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特殊な能力があるから幸せでもなく、
必ず不幸になるわけでもない。
そんな能力望んでなかったと思うが
付き合っていかざるを得ない
3人の超能力を持つ女性の話。
「朽ちてゆくまで」「燔祭」「鳩笛草」
の3本の短編集。 -
クロスファイアでも読もうとしたら、著者自身が先に「鳩笛草」を読んでねとある。
なるほどね。作品中の「燔祭」が前日譚になっているわけだ。
超能力者を主人公にした3つの短編集だけど、みんな悩んでる。人とは違う自分に悩む、なぜ自分に能力があるのかに戸惑う。超能力を個性や性格と読み代えるといいんだろうな。 -
一度読んだことがあるが再度読みたくなる、そんな作品が良質の小説というなら、著者の作品は、どれも当てはまると言っていい。
この作品もその一冊。
『朽ちてゆくまで』は、予知能力を持った女性。『燔祭』は、念力放射能力を持った女性。『鳩笛草』は、透視能力を持った女性。それぞれ超能力を持ったがため、その能力に翻弄される女性の悲哀が描かれている。
『燔祭』の主人公青木淳子は、のちの長編小説『クロスファイア』に再登場し活躍する。この小説もいずれ再読したい。 -
⑤/120