涙流れるままに 上 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
3.45
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本棚登録 : 124
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334073435

感想・レビュー・書評

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  • 日比谷公園の演説のシーンは情景が浮かぶようです。
    道子の話しと吉敷の捜査の話しが交互に出てきますが、吉敷の捜査になるとなぜか?安心してしまいます。
    道子の話しはどこまでが現実でとこからが幻想なのか解りにくく、話しがどこまで飛ぶのか不安になります。
    盛岡、釧路、天橋立が舞台になるのは嬉しい限りです。

  • 吉敷シリーズです。
    シリーズを順番に読んでいなかったので、途中で前作を読みたくなりました。
    龍臥亭事件なども絡んでいて読んでいてちょっと嬉しくもありました。
    昭和の時代の横溝正史的な、ドロドロした感じと、少しずつ解明されていく昔の記憶、とても読み応えがありました。
    本当にこんな刑事さんがいればいいのにと、ちょっと思いました。
    上下巻で1000ページを越えますが、3日くらいで読みきってしまいました。

  • 前半はポルノ小説です。

  • 吉敷竹史と加納通子のシリーズ完結編。通子は自分の失われた過去を思い出す決心をし、吉敷は冤罪事件を追ううちに通子の悲惨な過去と対峙する。「北の夕鶴」以来の通子の謎がやっと明らかに。この作品は「北の夕鶴」「羽衣伝説」「飛鳥」のネタバレだらけなので、シリーズ順に読まなきゃダメです。単発で読むのもお薦めしません。通子の悲惨な過去には同情しますが、共感がイマイチ沸かない。もっとやりようや考えようがあるのを、すべて逃げて過去のせいにしている気がする。島田さんの社会派モノに共通してますが、ミステリの部分から独善的な臭いが浮いて、エンターテインメントの中に重いーマを絡めるには、筆力が足りないんじゃないかと思います。

  • 日本新本格ミステリ界の大御所です
    もちろん下巻もあるのですが、この作品は吉敷竹史シリーズの完結作品なので、そのシリーズを全部読めばこんなに泣ける話はないです。。
    ミステリ好きだけど、読ませる話じゃないとダメな俺にはずっと心に残る作品です(ロベ)

  • 2002.2

  • <上> 1999/12/2 読了
    <下> 1999/12/7 読了

  • 吉敷竹史シリーズ。
    削除

  • 吉敷シリーズです☆

  • 吉敷刑事シリーズ。吉敷の元妻、通子の半生を描いたもの。シリーズで読んできてここですべてが繋がった。もうひとつの枠組みは通子の故郷盛岡で起こった40年前の恩田事件が冤罪ではないかと再調査に乗り出す吉敷。再調査をするに当たっては、刑事生命を脅かすほどの決死の覚悟が伴うが果たして吉敷は真相に近づけるのだろうか。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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