和時計の館の殺人 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334073954

作品紹介・あらすじ

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。邸内を和時計に埋め尽くされた田舎町の旧家・天知家で、遺言書の公開と相前後して起こる不可能殺人。遺言の内容からは、殺人を起こす動機はうかがえないのだが…。遺言の公開に訪れた弁護士・森江春策が、複雑に絡み合った事件の深層に切り込んでいく。

感想・レビュー・書評

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  • 雰囲気はとっても好きな作品。
    「探偵の遺言公開」「遺産を巡る一族内部の強い確執」「夜は真の暗闇と化す田舎の旧家」「包帯姿の登場人物」そして…「連続殺人」へと…。
    しかし、読みづらかった。というのが和時計の説明…。
    長い、長い、わからない…。

  • 推理小説としては込み入った内容で面白いのですが、時計とアリバイとかんがえたら、ネタは自ずから推測がつくのでは。もし、綾辻行人の時計館の殺人を読む前に読んではいかんかと

  • ミステリ。森江春策シリーズ。
    特徴的な館での殺人事件という設定は好きですが、和時計の仕組みが分かりづらすぎる…漢字がいっぱいで読むのが大変。というか、斜め読みでした。

  • 森江春策シリーズ。
    遺言状の公開を九鬼弁護士にかわり行うためにやって来た森江春策。屋敷に向かう途中に目撃した包帯男。遺言状の公開。和時計の館で起きる連続殺人事件。

    2003年2月25日読了

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  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334073956/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511H5JDDM4L._SL160_.jpg" alt="和時計の館(やかた)の殺人 (カッパ・ノベルス)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4334073956/yorimichikan-22" target="_blank">和時計の館(やかた)の殺人 (カッパ・ノベルス)</a><br />(2000/07)<br />芦辺 拓<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334073956/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。邸内を和時計に埋め尽くされた田舎町の旧家・天知家で、遺言書の公開と相前後して起こる不可能殺人。遺言の内容からは、殺人を起こす動機はうかがえないのだが…。遺言の公開に訪れた弁護士・森江春策が、複雑に絡み合った事件の深層に切り込んでいく。</strong></p></blockquote>
    探偵役の森江春策は本来は弁護士であるが、物語自体は正統的な探偵物語である。しかも舞台が古式ゆかしい和時計に埋め尽くされた館であれば気分的にもなおさら盛り上がるというものである。
    そして、まさに読者の期待通りに密室殺人、凶器を同じくする別の場所での殺人、撲殺・・・、とまがまがしい事件が相ついで起こるのである。さらに、この館の主である故人の縁者たちは、複雑な関係にある。探偵小説としてこれ以上の道具立ては望めないだろう。
    その上にさらに、和時計という現代の西洋式の時計とはまったく成り立ちの違う時の表わし方をする道具が重要なキーポイントとなっているのだから、まさにこの場でしか起こりえない事件であるといえる。
    和時計の仕組みに精通していなければトリックは解けそうもないので、早々とそちらは諦め、探偵役の森江に任せて読み進んだが、最後の最後に明かされた事実には胸がすく思いもあった。

  • 邸内を和時計に埋め尽くされた旧家・天知家で遺言状の公開と相前後して
    起こる不可能殺人。遺言の公開に訪れた弁護士・森江春策が、複雑に絡み
    合った事件の深層に切り込む。

  • たくさんの時計が出てくる和時計にまつわる殺人事件。
    何か金田一的なゾクゾク感があると思います。
    とても楽しく読みました。

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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