- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334074135
感想・レビュー・書評
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ホラー。短編集。
テーマは雪女。
古い作品と新しい作品が半々。
全体的には、新しい作品の方が好み。
古い作品では小泉八雲「雪おんな」が良い。
新しい作品は、中井紀夫「バスタブの湯」、新津きよみ「戻って来る女」が怖くて好き。
似たようなタイトルが多いのは分かりにくい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
皆川博子『雪女郎』収録。『雪女郎』は刊行中のコレクションに入るらしいので、早く出ないかなー。時代物、現代物と、とりどり揃っていて面白かった。異形大好き。ただ、男性作家の現代物になると、『雪女』=『抱いて寝ると冷たい』の連想から書かれたような話がいくつかあって、それは通俗的すぎてあまり好きではなかった。しかしその中でも、吉行淳之介の話は気持ち悪いながらも上手いなぁ、と思ったので、久しぶりに読み返したくなった。
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(収録作品)雪おんな(小泉八雲)/空知川の雪おんな(坪谷京子)/妖婆(岡本綺堂)/幻に吹雪く(雪女(山田風太郎)/雪女郎(皆川博子)/雪女臈(竹田真砂子)/雪おんな(高木彬光)/街を凍らせる(バスタブの湯(中井紀夫)/コールドルーム(森真沙子)/戻って来る女(新津きよみ)/都会の雪女(吉行淳之介)/涼しいのがお好き?(久美沙織)/冷蔵庫の中で(矢崎存美)/紅い雪・蒼い雪(雪女(赤川次郎)/深い窓(安土萌)/雪うぶめ(阿刀田高)/白雪姫(井上雅彦)/ゆきおんな(藤川桂介)/雪女のできるまで(菊地秀行)/雪色の物語(雪音(菅浩江)/雪ン子(宮部みゆき)/雪(加門七海)
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相変わらず良い感じの短編集。
雪女と言うモチーフなので偏るかな、と思ったのですが、良い意味で予想を裏切られた。
彼女たちや、それに纏わる物語は思ったより心地よい。
「誰にも言わないから傍に居て」はいつか使ってみたい。 -
2008年2月21日
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小泉八雲の『雪おんな』を改めて読んでみる。井上氏も述べているが、こんなに短い作品だったことに驚き。(2002.4.14)