水の迷宮 (カッパノベルス)

著者 :
  • 光文社
3.31
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本棚登録 : 319
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075866

感想・レビュー・書評

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  • 首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に
    届いた一通のメール。展示生物を狙った姿なき
    犯人の攻撃。そして、殺人事件が起きた。
    事件の謎を解く鍵は、3年前にひとりの男が見た夢…。
    胸を打つ感動の長編本格推理。

  • 帯の煽り文句や表紙裏のあらすじに拍子抜けすることも多いのですが、この本はまずまずでした。不覚にも電車の中でじわっと涙が出そうでした。じっくり考えてみると一人殺してしまっているので美談で済む話ではないような気がしますが、代わりに夢を背負うのが贖罪であるならそれも有りかなぁと思いました。悪い人がいないのに歯車が狂って悲劇になってしまうやるせなさ、そして喪った人の夢の美しさ、ない交ぜになりながら読了。

  •  舞台は首都圏の人気水族館。プリペイド式の携帯電話が「館長様へ」と書かれた紙袋の中から見つかり、謎の人物から脅迫めいたメールが送信されるところから事件が始まる。水族館を愛する職員たちの心温まる物語。

    ・・・少々キャラクターの個性が薄い気がします。そのせいか、なかなか人名が覚えられません。ミステリーとしては痛いところです。中盤まではゆったり進むので、途中で飽きてしまうかもしれません(中盤以降は一気に読ませてくれますが)。ラストシーンは違和感を覚える方も多いと思いますが、きっと暖かい気持ちにもなれる(?)。

  • すごく面白かったけど、オチがそうくる?って感じで納得ができなかった。
    もう少しその結論をみんなで決めるのに葛藤が欲しかったかも。

  • 2007.5

  • 図書館で借りた本。

    真相を隠す選択をする人達にヒヤリとした。
    携帯など、少し時代が古いので、話について行きにくかったが、面白かった。

  • My本棚の『扉は閉ざされたまま』を見て、これがおすすめだと教えてくださった方おり。県立図書館にて。

    語り手は目前に注目しすぎるタイプ。探偵役は頭が切れ語り手からの信頼も厚いが、逆にそこまで信頼すると読者としてはあやしく見えるものだなと。語り手から一歩引いての読書であった。

    脅迫、殺人の単純な事件に対して、何をそこまで語るのかと、もどかしく感じる程の検証である。この本のメインは片山の企画内容についての謎であるのだろう。巨大水槽、石油会社とヒントが出て、コンビナートの巨大タンク技術かと予想していたが、タンカーと来るとは予想外であった。種明かしはあっさりとされて少し拍子抜けしたが。

    少し読み返すと、貴子さんが片山の死んだ場所を知らないなど、ヒントはたくさん散りばめてあったようで丁寧な作品であったと思う。携帯メールが目新しい時期に読めば感慨もより多かったかもしれない。

    水族館は好きなので、夢のある水族館の話として面白かった。巨大水槽でアクリルが一番大切なのは分かるが、ライティングもまた大切である。葛西臨海の大きな電燈を思い出しながら白色LEDの敷設に思いを馳せた。

  • 水族館ミステリーw

  • この本の表紙の「胸を打つ感動と美しい謎」というコピーで勝手に素晴らしいものを期待してしまっていたので
    内容に関せず、評価★1つという。
    くどいようですが内容が1という訳では。
    でも表紙も「この本の一部」と考えるなら★1で。
    最低の 煽り系コピーだと思います。
    手に取ったのがこのコピーのある表紙の本でなければ読後にあまり不快感はなかったかも。

    いかなる理由があろうとも人を殺してそれを隠すという事が
    「胸を打つ感動と美しい謎」?
    理由さえあればあれば殺人を美とか言ってしまう神経がよくわかりません…。サイコパスの言い分みたいで嫌悪感があります。

  • 水族館の中で起こるミステリーで、全体的に穏やかな感じ。登場人物は生き生きと描かれているし、読みやすい。引き込まれるまではいかなかったけれど、読んで損はないかなー?

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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